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社会とのつながり強化=松柏=大志万=アソシエーション

2006年3月11日(土)

 松柏学園・大志万学院アソシエーション(本田剛理事長)が、今年から本格的な社会貢献活動を開始した。同団体は新校舎の土地名義主であり、建設費寄付の受付け団体としての仕事を終えた今、生徒と社会をつなぐという新しい目的にむけ、一歩を踏み出した。
 この活動第一弾が、既報の「ゴミをゼロに」講演会だ。三十一日午後七時半から同学院で行われる。講師は、東京都目黒区の資源リサイクル委員を務める鈴木武さんだ。
 今後も音楽会、人形展、全人教育に関する講演会などを続々と企画中だ。十月の「お話会」では、青年会議所メンバーに審査員を依頼。松柏学園の川村真倫子園長は「温室の中で子どもを育てないように、常に社会とのつながりを考え、大人の後ろ姿を見せるような活動を試行錯誤しています」と説明する。
 すでに、老人クラブ連合会派遣のJICAシニアボランティアに、エプロン芝居を披露してもらう試みも行った。「お年よりとの触れ合いは、子どもの教育にとっても意義がある」(同校長)との思いがこの活動に込められている。「見通しはついた。子どもたちに社会への目を開かせるような活動をしたい」。
 川村校長は「今の日本語教育は低迷していると思う。私の次のチャレンジは、ここ一~二年のうちに日本語教育を盛り上がる新しい方法を考えている」と情熱的に語った。新校舎建築を終えた今、〃挑戦者〃の目はもう次の標的を追っている。

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