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明るい話題集め=新しい移民史が刊行

2005年11月1日(火)

 秋田県人会の進藤次夫事務局長がこのたび、「ブラジル日本移民の歩み」とそのポルトガル語版「Passos da Omigracoes Japonesa no Brasil」を出版した。
 日本語版二百九十四ページ、ポルトガル語版は四百九十六ページとボリュームがある。
 「移民の歴史について書かれたものは、どうしても暗くなりがちなので、元大統領らが日本移民をほめた言葉など、明るい話題から書き始めました」と、読み物として興味を持てるように力点を置いたことを説明する。「自分で書いていても暗くなってしまいますからね。だから身びいきな点もあると思いますが」
 第一部「ブラジル移民の歩み」で、戦前移民の終戦後までの足取りを振り返り、第二部「ブラジルに入った戦後移民」では小泉首相来伯、ルーラ大統領の訪日など最近の状況にも触れている。
 第三部「ブラジルに生きる」はリトアニア、アメリカ移民などにも言及した。
 進藤さんは一九三〇年秋田市生まれ。南米開発産業隊として五八年に来伯。現在は「生長の家」の出版物の編集も担当している。

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