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サボテン・ダイエット=食欲抑制効果が米国で反響

健康広場

2006年2月22日(水)

 ダイエット薬として、米国で人気を呼んでいるのがサボテンだ。原産はカラハリ砂漠。食欲をコントロールする働きがあるという。ヴェージャ誌(二月八日号)が紹介。ブラジルでも発売されれば、話題をさらうかもしれない。
 同誌によれば、ホーディア・ゴルドニーという珍奇な名のサボテン。食料の補給なしに砂漠の中を長時間労働する、原住民に広く利用されているものだ。
 原住民の習慣が十年ほど前に、調査員の目に止まった。研究の末、食欲を抑えるという結論が導き出された。構成分子中のP57が、「空腹」や「満腹」の信号を出す脳の領域を刺激するらしい。
 米国では、錠剤や飲料に商品化された。インターネット、薬局、コンビニでヒットをとばした。食事の一時間前に錠剤一~二粒を服用、または一日中粘着テープを皮膚にはるとピカーニャやカラフルなアイスクリームを前に食欲を失ってしまう。
 日本にも販売されているのかと思って、サイトを探した。ホーディア・ゴルドニーを原料にしたダイエット商品が出回っており、その筋の人にはサボテン・ダイエットが市民権を得ているようだ。
 ただ、科学的に証明されているわけではない。動物実験では、ホーディア・ゴルドニーを吸収後二十四時間内に、カロリー摂取量が最大六〇%減ったという。
 イスラエリタ・アルベルト・アインシュタイン病院のヒカルド・ボチチーニ・ペレス内分泌科医は「動物実験でみられたと同じような結果が人間の脳でも起こりえるかも」とコメントしている。
 ホーディア・ゴルドニーの服用者は、薬効に満足。食事を抜いても、空腹を感じなかった人もいる。副作用について、気にかかるところ。製造元は「ない」と主張しているが、これも科学的な根拠に乏しい。
 博物研究会関係者によれば、民間療法では根・葉・果実が、潰瘍や気管支炎に効き、果実は火傷の治療にも利用されているという。
 ブラジルでもインターネットを通じて、ホーディア・ゴルドニーを手に入れることができるかもしれない。ただし国家衛生監督庁の許可が必要なため、まだ合法ではない。

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