ホーム | 連載 | 2006年 | JICAボランティア リレーエッセイ=最前線から (ページ 6)

JICAボランティア リレーエッセイ=最前線から

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(20)=中村茂生=バストス日系文化体育協会=百周年に移民展を

2005年12月01日(木)  私のように、日本からの一時的滞在者で、コロニア全体の流れといったものへの認識を欠き、かつ移民史に関心をもつ者にとって、移民百周年の柱のひとつは、当然移民史の総括だろうと思ってしまう。  そんな前提にたって史料館勤めをしていると、きっと二〇〇八年には大々的な企画展がブラジル各地の史料館合同で開催され ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(19)=加藤みえ=ボツカツ日本文化協会=ボツカツから笑顔の風

2005年11月24日(木)  サンパウロ州ボツカツ市。サンパウロ市からバスで3時間。ボツカツとはインディオの言葉で良い風という意味だそう。そのボツカツへ日本からの新しい風を送ろう!と張り切って意気込んでやってきて約四ヵ月。ところがどっこい、新鮮で楽しく美しい心地よい素敵な風は、日本からやって来たちっぽけな私に毎日まいにち、やさ ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(18)=中江由美=ポルトベーリョ日系クラブ=「時の流れもお国柄」

2005年11月17日(木)  ポルト・ベーリョに来て八ヵ月が過ぎ、前よりも気持ちに余裕がでてきたが、逆にやらなければいけないことが増え、時間に余裕のない毎日を過ごしている。私の生活はあわただしいが、ポルト・ベーリョはとてものんびりした土地柄だ。暑すぎて走りまわる気にもなれないかもしれないが…。聞くところによると今年は五十五年ぶ ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(17)=加藤紘子=クイアバ・バルゼアグランデ日伯文化協会=パンタナールに漂う空間に出会って

2005年11月10日(木)  私の任地クイアバから車で二時間くらいのところに、パンタナールという大湿原がある。ブラジル、ボリビア、パラグアイの三国にまたがって存在していて、その大きさは日本の本州とほぼ同じ面積だ。ブラジルに来る前から、「パンタナールはいい所だよ」と言われていたが、その本当の良さは、やはり、訪れてみて初めてわかっ ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(16)=宇都宮祐子=Escola Professora Josephina de Mello(マナウス)=料理アマゾナス風

2005年10月27日(木)  ブラジルに来てもう八カ月が過ぎた。真冬の日本から真夏のマナウスに来た。来たときも暑かったが、今はより暑い。ところ変われば、いろいろ変わる。気候・生活・習慣、そして食。海っ子であるため、海が恋しい。そして、魚が恋しい。しかし、アマゾン河は魚が豊富でおいしい。予想外であった。  ある日曜日の早朝、一世 ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(15)=松岡美幸=パラナ州パルマス日伯文化体育協会=「人の温かみを感じる町」

2005年10月20日(木)  「えっ、湯たんぽ?」  電話口から、同期の仲間の驚きの声が聞こえてきた。まさか、ブラジルに来て湯たんぽを使うことになるとは、想像すらしていなかった。  私の住むパラナ州パルマスは、クリチーバから南西に約三百八十キロ。サンタカタリーナ州に近く、冬には霜が降りる寒い町だ。イタリア系移民が多く、日系人は ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(14)=相澤紀子=ブラジル日本語センター=「何を残して何を持ち帰るのか」

2005年10月6日(木)  九月中旬、ブラジル各地の青年ボランティアがサンパウロに集まり、JICA全伯合同会議に出席した。主な内容は職種別の技術補完研修、各自の活動報告である。とはいえ、久し振りになる同期との再会に同窓会のような雰囲気もあり、北部、北東部の青年はリベルダージの日本食を楽しみにしてきた者も多い。今回は、ボランティ ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(13)=東 万梨花=トメアス総合農業協同組合=ブラジル人から学んだ逞しくなる秘訣

2005年9月29日(木)  とあるブラジル人の友人の家にお邪魔したときのこと。  木造は当たり前で、屋根は瓦が置いてあるだけ。強い風が吹いたら一発で倒壊しそうな弱々しい家が目に入った。家の前には不燃性のガラクタが沢山置いてあった。最初見たときは衝撃的で、思わず「あなたの家?」と聞いた。  他の友達の家は更に凄かった。トイレは便 ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(12)=森川奈美=マリリア日系文化体育協会=「笑顔の高校生達」

2005年9月22日(木)  八月、マリリア日本語学校の空き教室の床は、新聞紙で散らかり放題だった。なぜなら、提出期限が迫る書道コンクールの作品を創っているまっ最中だったからだ。  この書道コンクールは、国際高校生選抜書展といって、日本では「書の甲子園」と呼ばれている大変有名な書展である。その名の通り世界中の高校生たちが書道の作 ...

続きを読む »

JICA青年ボランティア リレーエッセイ=最前線から=連載(11)=原 規子=西部アマゾン日伯協会=元気な西部アマゾン日伯協会

2005年9月11日(木)  私がここに来てからいくつのイベントがあっただろうか。参加するだけのもの、準備から携わったもの、おおよそ十くらいある。カラオケ大会、絵画・漫画コンクール、コンサート、盆踊りと挙げていたらきりがない。  そしてこの大半が半年のうちには終わってしまう。サンパウロにはかなわないかもしれないが、私は勝手にブラ ...

続きを読む »