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ブラジルと日本のはざまで=帰伯デカセギの苦悩と決意

 一昨年来の世界金融危機の影響により、日本にいるデカセギも派遣先の工場などを解雇され、多くの困難を強いられている。その状況に対し、日本政府(厚生労働省)は昨年4月、帰国費用として本人1人あたり30万円、扶養家族には1人20万円を支給する帰国支援金制度を開始した。しかし、受給にあたっては、原則として2012年3月まで同様の在留資格での再入国を認めないという条件付き。コロニアでは「日系人を追い出す差別的措置」という批判的見方も広がり、賛否両論が飛び交った。同制度で1万4千人以上が帰国、その申請も3月5日に締め切りを迎え、申し込みが殺到したと報じられた。同制度を利用した人、利用しなかった人、帰伯者たちはそれぞれ何を考え、今どうしているのか、現状を取材した。(長村裕佳子記者)

ブラジルと日本のはざまで=帰伯デカセギの苦悩と決意=連載《5・終》=■教育者の視点から=子弟教えたファビアーナさん=周囲の理解と環境整備を

“ニッケイ新聞 2010年4月14日付け  聖州教育局では、昨年から富山県に対し多文化共生推進研修員の派遣を開始している。同制度は、伯公立学校の教師などが現在の日本の教育現場を知り、新たな日本の文化を持って帰国するデカセギ子弟への教育を考える機会とするためのものだ。 その第1期生が、聖州立ファドロ・アイダール校のCEL(州立教育 ...

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ブラジルと日本のはざまで=帰伯デカセギの苦悩と決意=連載《4》=安藤さん=残った仲間たちが心配=「若い人も将来設計を」

ニッケイ新聞 2010年4月13日付け  ブラジルで化粧品の販売やタクシーの運転手、事務職など様々な仕事を経験してきたという安藤トミオさん(60、二世)は、日本語が全く分からなかった非日系の妻と別れ、94年単身で初めて日本へ渡った。  静岡県浜松市で働いた後、愛知県豊川市の自動車組立工場で検査を担当。一昨年の12月に解雇の通告を ...

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ブラジルと日本のはざまで=帰伯デカセギの苦悩と決意=連載《3》=三善さん=住宅ローンに苦しむ仲間も=知られていない入国制限期間

ニッケイ新聞 2010年4月9日付け  CIATE(国外就労者情報援護センター)のセミナーに通っていた三善昭男さん(45、三世)は、昨年7月に帰国した。日本で永住権を取得し、1992年から4度行ったり来たりを繰り返してきた。  「デカセギは学歴がない人も多いから。日本でもらう1カ月の給料で、ブラジルでの給料ではできないことが何で ...

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ブラジルと日本のはざまで=帰伯デカセギの苦悩と決意=連載《2》=入国制限で再訪日断念=家族と過ごしたクリスマス

ニッケイ新聞 2010年4月8日付け  現在聖市ジャルジン・マラバに両親と6人で住んでいるKさん(35、三世)一家は、昨年7月、妻(35)、娘(9)、息子(3)の家族4人で帰国支援金を受給して帰国した。  帰国前、Kさんは岐阜県可児市の車の部品工場で朝から晩まで働き、残業が多い時期は1カ月38万円の給与があった。だが、不況の波で ...

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ブラジルと日本のはざまで=帰伯デカセギの苦悩と決意=連載《1》=イケジマさん=再就職はブラジルで=日本に残る家族が心配

ニッケイ新聞 2010年4月7日付け  一昨年来の世界金融危機の影響により、日本にいるデカセギも派遣先の工場などを解雇され、多くの困難を強いられている。その状況に対し、日本政府(厚生労働省)は昨年4月、帰国費用として本人1人あたり30万円、扶養家族には1人20万円を支給する帰国支援金制度を開始した。しかし、受給にあたっては、原則 ...

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