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『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く

 「パンドラの箱」のようにコロニアのタブーが詰まった勝ち負け抗争を、なぜかブラジル人監督が映画化した。その名も『汚れた心』――。映画の冒頭では、現代日本ではほぼ使われなくなった言葉「国賊」が筆書きされ、知る人ぞ知るツッパンの「日の丸事件」をそのまま映像化したようなシーンで始まる。映画の前半は、まるでマリリア周辺のパウリスタ延長線の植民地を舞台にしたようなリアルな情景描写が続く。勝ち負け抗争をなぜブラジル人が映画化したのか。ヴィセンチ・アモリン監督(45)へのインタビューを中心に、この映画の意義を考えてみた(深沢正雪記者)。

『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く=(下)=移民通して世界的課題問う

 アモリン監督がこのような広い視点をもっているのは、父セルソ・アモリンが元外務大臣にして、現国防大臣という血筋も関係する。親が外交官だったため、同監督はオーストリアで生まれ、諸外国を点々として成長する中で、マイノリティ(少数民族)としての国際人的視点を養ったようだ。  次回作は「アイデンティティと社会適応」を題材に撮ろうと考えて ...

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『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く=(中)=「弾圧から抗争生まれた」

 米国日系人は戦後、国を相手取って裁判を起こし、戦争中の強制収容が間違いだったことを認めさせ、賠償金を支払わせた。当地において、大戦中に強制退去させられたサントス地方の数千家族、コンデ・デ・サルゼーダス界隈の数百家族が人権問題として訴えた話は寡聞にして聞かない。同じ日系とはいえ、ブラジル日系人が独自の精神性を育んできたからだろう ...

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『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く=(上)=勝ち負け描いた異色作

 「パンドラの箱」のようにコロニアのタブーが詰まった勝ち負け抗争を、なぜかブラジル人監督が映画化した。その名も『汚れた心』——。映画の冒頭では、現代日本ではほぼ使われなくなった言葉「国賊」が筆書きされ、知る人ぞ知るツッパンの「日の丸事件」をそのまま映像化したようなシーンで始まる。映画の前半は、まるでマリリア周辺のパウリスタ延長線 ...

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