第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(93)
ニッケイ新聞 2013年10月8日 終戦から60年以上経った現在でも「日本は勝った」と信じている人々が居る。 全部で、どのくらい居るのか、見当がつかないが、筆者は偶々3人会った。ことさら探したので
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(92)
ニッケイ新聞 2013年10月4日 サンパウロで起きた襲撃事件の実行者で、本稿にしばしば登場した人々の、その後に触れておく。 実行者たちは、裁判の結果、20〜30年の懲役刑を受けた。が、いずれも半
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(91)
ニッケイ新聞 2013年10月3日 金品以外に、性的被害も出ていた。 加藤は色情狂であった。 川崎や島崎という女性(農場支配人の妻)が、宮様に奉仕する女性を、同志の娘の中から選び、加藤に仕えさせ
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(90)
ニッケイ新聞 2013年10月2日 加藤拓治と川崎三造は、数年前にツルんで動き始めていた。 川崎が、各地の戦勝派の前に姿を現し、自身を「日本の特務機関員」と称し、 「近く日本軍が、移民を迎えに来る
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(89)
ニッケイ新聞 2013年10月1日 その後も、桜組挺身隊は、奇矯な言動を続けた。 サンパウロの中心街に、白襷に白鉢巻姿で現れ、意味不明の日本語のパンフレットを配ったり、サント・アンドレでデモをした
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(85)
ニッケイ新聞 2013年9月25日 南洋の島の架空の土地の分譲は、既述の臣道連盟の再移住の話が広まる中で始まった。 詐欺師たちは、日本軍が占領した島に造成中の植民地だと言って、いかにも、それらしく
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(86)
ニッケイ新聞 2013年9月26日 映画『南米の曠野に叫ぶ』は、その後、忘れられていたが、驚くことに30年も経った1980年代、ビデオ・カセットになって、コロニアに出回った。次々とコピーされて……。
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(87)
ニッケイ新聞 2013年9月27日 しかし、右の説の「在米国の日本商社・銀行が、巨額の円を所有していて、それをブラジルに運んだ」という部分であるが。── その商社や銀行は、どういう経緯で、何のため
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(88)
ニッケイ新聞 2013年9月28日 前衛隊 終戦から5年後の1950年11月。マリリアで、いわゆる前衛隊事件が起きた。 そういう隊名の戦勝派50余人が、警察に逮捕されたのである。 ポルトガル語
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第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(76)
ニッケイ新聞 2013年9月12日 地方で起きた認識派に対する襲撃は、実行者が地元の人間ではないケースが多い。これは、実行者が、狙った相手が住む土地の誰かと、直接もしくは間接に連絡があり、情