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教科書 時代を映して変遷(12)=日伯文化普及会が産声=早い時期に認識=日本語教育は外国語教育

4月30日(金)  日本語を論理的にみる――。  一九七二年には、学習者の世代別構成について、二世(三〇・七%)と三世(六三・五%)が逆転。四世(三・四%)、非日系人(一・五%)が新たな要素として加わってきた。  会話が理解出来るという前提でつくられたコロニア版『日本語』は現場にそぐわなくなり、国語教育から日本語教育への転換が求 ...

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教科書 時代を映して変遷(11)=日本語教育界最大の出来事=普及センターの発足

4月29日(木)  日本語教育機関の一本化――。  ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は国際交流基金の依頼を受け、八五年に旧日本語普及センターを設立した。  これに、日伯文化連盟日本語普及部、旧ブラジル日本語学校連合会が合併。八八年に独立して、正式に日本語普及センター(CENTRO DE ESTUDOS DA LINGUA J ...

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教科書 時代を映して変遷(10)=初訪日研修員がつくった=『にっぽんご かいわ』=2つのレベルで

4月28日(水)  「日本語の話せない子供が増えて、困っています」  六〇年代末になると、教職員の間で、そんな会話がちょくちょく交わされるようになる。学習者の主流が三世に移行。家庭内で日本語を使わなくなってきたということの表れだった。  当時、幼少年向けの会話指導書はなく、現場は対応に苦慮していた。懸念が高まる中、国立教育会館が ...

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教科書 時代を映して変遷(9)=保護者の矛盾した意識=日本語教育は必要=教師月謝は上げぬ

4月27日(火)  第二期教科書刊行委員会(宮坂国人委員長)は六四年六月に、高学年用四巻の編集作業を終えた。移民五十年祭(一九五八)で日系社会が一体化。その余韻がまだ残っている頃で、日系人からの寄付も相当な額に上ったという。  日本政府から補助金の交付を取りつけたことは、戦後の日本語教育界では画期的なことだった。鈴木正威事務局長 ...

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教科書 時代を映して変遷(8)=科書時代を映して変遷=『日本語』8巻61年完成=翻訳して当局の検定受ける

4月24日(土)  ブラジルの地理や歴史、コロニアの生活など身近な題材を取り入れた日系子女向けの日本語教材をつくらなければならない――。  アンドウ・ゼンパチの啓蒙運動が起爆剤になって、旧日伯文化普及会の下に日本語教科書刊行委員会(=第一期、山本喜誉司委員長)が発足。コロニア独自の教材づくりに向けて作業がスタートした。一九五九年 ...

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教科書 時代を映して変遷(7)=〝コロニア教科書〟作製しても=外国語教育令が足かせ

4月23日(金)  「二世は文化的には、ニッポン人でもなく、ブラジル人でもなく、合いの子すなわち、メスチッソにほかならない」(原文のまま)  アンドウは二世の人間像をそう、捉えた。  日本人の子供である二世は、生まれた瞬間から日本的な生活様式や文化を身に付けていく。グルーポ(小学校)に通うようになって、教諭や非日系の友人からブラ ...

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教科書 時代を映して変遷(6)=いち早く日語教育理念=アンドウさん=〝コロニア向け〟の必要説く

4月21日(水)  戦後間もなく、日本語教育は各地で再開された。と言っても、コロニア内ではっきりした教育理念は定まっておらず、混沌とした状態が続いた。  「ブラジルにおけるニッポンゴ教育は、当然、外国語としてのニッポンゴ教授でなくてはならない」(原文のまま)  そんな啓蒙運動をアンドウ・ゼンパチ(本名・安藤潔)が起こす。視線の先 ...

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教科書 時代を映して変遷(5)=人間教育を重要視=『松柏』の川村さん=「戦前の教科書に夢があった」

4月20日(火)  「戦争のない世界をつくるために、教師になって平和の尊さを子供たちに教えたい」  そんな夢を抱いて、帰伯二世の女性が五二年七月、サントス港に降り立った。十一年ぶりにみるブラジル。川村真倫子さん(七五、松柏学園長)、二十四歳のときだ。  一年間、留学するつもりで四一年に、日本に向けて発った。だが、直後に太平洋戦争 ...

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教科書 時代を映して変遷(4)=戦後に一、二世の〝亀裂〟=それでも日語教育は消えなかった

4月17日(土)  ほっといてくれ――。  一九四七年の暮れのこと。コチア産業組合指導部主催の懇談会「二世は一世に何を求めるか」が開かれ、二世は日本的な価値体系を拒んだ。旧パウリスタ新聞の報道によると、「一時は口角泡をとばす激越な論戦を展開した」。  太平洋戦争終結後、日系社会は空前の混乱期を迎えた。祖国の勝利を信じる戦勝派と敗 ...

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教科書 時代を映して変遷(3)=ヴァルガス政権発足で=日語教育は〝地下活動〟

4月16日(金)  ジェツリオ・ヴァルガス独裁政権が三七年に発足すると、国家主義的な色彩の濃い政策を打ち出していった。「エスタード・ノーボ(新国家体制)」だ。  十四歳未満の子供に対する外国語教授が三七年に禁止(外国人入国法第八章第八十五・八十七条)。翌三八年十二月には、外国語学校(主に日独伊の枢軸国)の閉鎖にまで発展した。日本 ...

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