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マナウス日本人学校開校30周年=日伯生徒共学の国際派=アマゾン体験学習を実施=川田さんの記念講演も

ニッケイ新聞 2013年1月12日付け

 マナウス日本人学校(紙屋裕安校長)が今年で開校30周年を迎えたことを記念し、12月19日に『開校30周年記念式典』を同校体育館で盛大に開催した。同校は駐在員子弟向けの全日コースのほか、現地の子ども向けに文化コースを併設しており、日本・日系人が共に学習する国際派学校だ。アマゾンの大自然を活かした独自の体験学習も特色となっている。式典には在マナウス総領事館の長沼始総領事、西部アマゾン日伯協会の錦戸健会長、アマゾナス日系商工会議所の牛田肇副会頭ら来賓を始め、保護者や関係者ら約120人が出席し、節目の年を祝った。

 はじめに国歌、校歌を全員で斉唱し、続いて紙屋校長が「規模は小さいが、国際交流や日本のよさを知る機会を提供できる学校に成長した」と同校の歩みを振り返った。
 学校運営支援を目的に企業家が設立したマナウス日本文化振興会の岩本博之会長も、「生徒たちが安心して学校生活を送り、学校運営が滞りなく進むよう、今後も最大限の努力をしたい」と引き続きの支援表明。長沼総領事、錦戸会長、牛田副会頭や吉田茂PTA会長らも祝辞を述べた。
 次に、全日コース小学部6年の中川真央さん、文化コース中学部2年の野沢ビアンカさんが生徒を代表して挨拶した。中川さんは「文化コースの皆との関わりは、他では体験できない」と語り、「日本語や日本文化の大切さを実感した」という帰伯子女の野沢さんも同校の良さを強調した。
 生徒らによる発表では、低学年が「お菓子の家」を踊りながら合唱、高学年はYOSAKOIソーランを元気に踊った。また、両学年そろって「上を向いて歩こう」を歌い、会場を盛り上げた。
 最後に同会議所の会頭などを歴任し、長年同校の教育活動を支援する川田敏之さんが記念講演を行った。川田さんは約10年間に渡り、同校で「アマゾンにやってきた日本人たち」をテーマに講演している。今回も各地方の日本人入植の歴史や入植地の特色、アマゾンの動植物の生態を子どもたちに話して聞かせた。
 また記念行事とし、30周年記念誌のほか企業向けPRも兼ねた学校紹介DVDが制作され、PTA会員にはクリアファイルが配布された。

学校の概要

 日本の文部科学省指定の教育施設。文化コースは1993年、生徒数確保のためもあって、現地日系家族の要望に応じて開設されたもの。日本語と日本文化のほか、図工・音楽・体育を指導する。この3教科と学校行事においては文化、全日両コースの生徒が共に活動する。在校生27人も含めると、同校で学んだ生徒は延べ358人に上る。

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