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移住地の大黒柱イグアスー農協=毎日、シカゴの穀物相場など=細かいサービス徹底

3月1日(土)

 パラグァイにおける「不耕起栽培発祥地」や遺伝子組替え無しの特産大豆「オーロラ」の生産などで知られるイグアスー移住地が近年、顕著な躍進を続けているが、その原動力となっているのが農協COOPERATIVA YGUAZU AGRICOLA LTDAである。
 イグアスー市はブラジル国境から四十一キロ地点にある人口約一万人の小さな町だ。首都アスンシオンに通ずる国際道路が市街地を縦断している。市街地の〃銀座通り〃に面して二階建の農協本部がある。直営の農協スーパーとガソリン・スタンドを両側に従えて王者のように君臨している。
 農協の営業時間は午前七時~十一時半、午後二時半~六時。朝の営業開始と同時に大豆、トーモロコシ、小麦のシカゴ穀物相場が正面入口に掲示される。これは前日の終値の表示である。そして、午後二時半にはシカゴでの午前中の相場が掲示される。とくに大豆は栽培農家はもとより、パ国にとって重要な外貨獲得源であるため、相場から目が離せない。このため、農協本部は終日、会員の出入りが激しい。
 南北アメリカ大陸と南米大陸、そして、メルコスル地域の気象情報も毎朝七時に掲示される。この気象情報は作物管理に欠かせない。正面入口の左側にはゆったりとした会員用サロンがあり、会員同士の情報交換の場となっている。マテ茶やコーヒーなどの飲み物が常備されている。
 二〇〇三年二月十五日現在の会員(組合員)は八十一名で、合わせて約一万七千ヘクタールに大豆を栽培している。これらの会員(組合員)を三十五名の職員とJICA日系社会ボランティア一名が支えている。一般来訪者への対応も丁重だ。この他に、農協直営の製粉工場では,技師と従業員合わせて九名が二十四時間操業に精勤している。大豆の種子などを保管するサイロも所有している。
 イグアスー市には銀行支店がないため、農協が銀行業務も担っており、窓口では一般市民にもサービスを提供、日本語の「農協だより」が毎月発行されている。農協は一九六一年八月に任意組合として発足し、六五年十月に協同組合として公認されて現在に至っている。農協本部の内装も雰囲気も非常に明るい。そして、活気に満ちている。躍進の原動力として、常にイグアスー移住地の〃今〃を映しているようである。

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