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コラム 樹海


 北朝鮮が北東部沿岸の新城里からまたもミサイルを発射した。地対艦ミサイルらしく日本海上に落下しているが、日本としては黙視するわけにはいかない。先月の二十四日にも発射したばかりだし今回も予測されてはいたけれども、こうした北朝鮮の「危険な遊び」とでも呼ぶべき瀬戸際政策が近隣の安全保障に与える影響は際限もなく大きい▼もし、これが弾道ミサイルの「ノドン」であれば、日本全域は射程内に入る。北朝鮮は「ノドン」を一〇〇基配備しているとされるし、射程が三五〇〇キロから六〇〇〇キロにも達する「テポドン2」の開発も進んでいる。仮にこの種ミサイルが発射された場合、日本にはこれを防御する手段もないし兵器も所持してはいないのである▼防衛庁の式貞秀士主任研究官は、「ノドン」が核弾頭か化学弾頭を装着して東京を攻撃すれな数十万人の死者がでると外国人記者クラブで講演しているほどだから、その威力のほどは広島・長崎型の比ではない。北朝鮮が極度に困窮している事実はコメ不足に代表される食糧危機を見れば明らかである。それに加えてアメリカとの確執があり核兵器開発への危機的な状況もある▼ミサイル発射や核施設の再稼働という冒険主義的な動きは、こうした危機感の現れと見ていい。それだけに一歩誤ると─日韓だけではなく周辺諸国に重大なインパクトを与えかねない。真偽は不明ながら在日の北朝鮮研究者によると「北は百個以上の核爆弾を保有」の見解もあるし、北朝鮮の動きからは目を離せない。    (遯)

03/03/11

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