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デカセギ子弟高卒ルーキー=中日ドラゴンズ=桜井外野手、打撃が魅力=オープン戦で ミスターの指導受ける

3月15日(土)

 デカセギ子弟がプロ野球のルーキーになり、ミスターがバッティング法を直伝! 昨年十一月のドラフト会議で、中日ドラゴンズから指名された桜井好美外野手(一八、二世)は沖縄キャンプに参加し、日本代表監督であるミスターから指導を受け、オープン戦にもほぼ全試合出場するなど幸先の良い出だしをきった。
 「パワーあふれる打撃が魅力。足があって守備範囲も広い」とは水谷啓昭スカウトが同選手を紹介(〇二年十一月二十五日北日本新聞)した言葉だ。
 桜井選手は山田監督の信頼も厚く、このまま順調に行けば、高卒翌年から一軍入りする初めてのブラジル出身選手になる。現在唯一の一軍で活躍する玉木エンリッケ重雄投手(広島カープ)を除いて、他の七人のブラジル出身選手は一軍に定着していないことを考えれば、異例の昇進だ。
 沖縄キャンプ期間中の二月十四日には、北谷球場に長嶋茂雄日本代表監督が訪れ、「昨年指導をうけて見事、首位打者に輝いた福留選手と、現在ルーキーではただ一人北谷組に合流している桜井選手の二人の指導にあたった」と同球団の公式ホームページ(http://dragons.cplaza.ne.jp/camp/../index.html)に発表されている。
 五日付けニッポ・ブラジル紙によれば、対日本ハムファイターズ、対ヤクルトスワローズ、対読売ジャイアンツ、対横浜ベイスターズと、オープン戦にもほぼ全試合出場した。「ただ試合に出るだけでは、満足できない。精一杯がんばります」と同紙の取材に答えて語っている。
 桜井選手は一九八四年十月三十一日にブラジリアで生まれた。身長百七十九センチ、八十四キロで、右投げ右打ち。小学五年で親と共に富山県砺波市(となみ)に移住し、般若中学進学後に野球をはじめ、砺波高校では入学直後から四番・中堅手としてならした。持ち味は二百五十キロの背筋力を生かした長打力。昨年夏は富山大会準々決勝で氷見に敗退したが、高校通算三十九本塁打を記録した。母親ルシアさんががブラジル生まれの二世で、父とは再婚。〇〇年春に日本国籍を取得した。
 昨年十一月二十四日に契約金七千万円、年俸七百二十万円で仮契約した。なお、十二月の入団選手発表会で同じブラジル出身の瀬間仲ノルベルト(宮崎・日章学園高)と共に、ポ語で自己紹介したことでも話題を呼んだ。

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