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東西南北

3月27日(木)

 十四日発生したサンパウロ州刑事裁判事殺害事件の容疑者が二十五日、市警によって逮捕された。容疑者の素性は明かされていない。一方エスピリト・サント州の判事殺害事件の容疑者三人は、二十歳から二十三歳までの若者ばかり。逃走中のもう一人の容疑者もまだ十九歳。「強盗だった。誤って殺した」とおどおどしながら供述した三人を見て、同州保安局長は、「判事殺害は復讐だった。誰かに命令されたに違いない」と確信したという。
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 イラクでは、ブラジル製のフォルクスワーゲン車パサッチが大人気。ブラジルでは一九八〇年代に一世風靡した車で、このころイラクへ大量に輸出されたという。車両には「ブラジル製」のシールが貼ってあったので、イラク人は同車に「ブラジーリ」という愛称をつけた。「購入費も保存費も安い車」と、今でも愛好されている。最後に同国へ輸出されたブラジーリは、八八年製のものだった。
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 リオ市地下鉄サンフランシスコ・シャヴィエール駅で二十五日午後三時半頃、初めて地下鉄に乗ろうとした十四歳の少女が、駅を襲った強盗四人と警官の撃ち合いに巻き込まれ、右胸を撃たれて死亡した。警官二人が負傷し、犯人らは逃走した。少女は暴力事件に脅えて育ち、両親の指示でほとんど家を出なかったという。
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 サンパウロ市が実施したエイズ調査で、サンパウロ市内の地区によってエイズ患者の分布に特徴があることがわかった。セー、ラッパ、ヴィラ・マリアーナ、ピニェイロス地区には同性愛者、サンタナ、ヴィラ・マリア、モオッカ、ヴィラ・プルデンテ地区には麻薬常用者の患者が多い。三十三地区全体で最も多いのが異性愛者の患者。サンパウロ市は地区や患者の特徴に応じて五つの対策を練っている。

 

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