ホーム | コラム | 樹海 | コラム 樹海

コラム 樹海


 選挙となれば時の宰相や県知事と写真を一緒に撮りポスターにすることが、候補者にとっての決まり事項だった。ところが、近頃の地方選挙では「政党離れ」が流行らしく、総理大臣の効果も何処かへすっ飛んでしまったらしい。あの小泉首相との写真も嫌と断ってくる自民党の候補者もいるそうだから驚く。知事選となると、もっと酷く事態は深刻である▼銀行税や災害訓練に自衛隊をも参加させたりして人気の東京の石原慎太郎知事は歴とした自由民主党員であったけれども、今回の選挙でも党の推薦も公認も要りませんと強調しないと、都民に嫌われるらしい。そうかと思うと佐賀県のように自民党に推薦してほしいと望む知事候補が四人もいる賑やかなところも。これには自民党も参ったようで「四人支持」という珍妙な解答を与え、四人の候補は全員が頑張って選挙戦を闘っているから不思議なものだ▼ブラジルに永く暮らすせいか。与野党の相乗り候補というのも理解に苦しむ。福岡県知事選がこれにあたる。自民と公明・保守は解るけれども、あの自民嫌いの社民党と民主党も自由党もが一緒になって一人の候補者を応援するのは、余りに日本的というか何とも奇妙な選挙絵図に見える。まあ、蓋を開けるまでは解らないながら、この候補は一〇〇%当選だろうね。逆は北海道▼こちらは八人もが乱立する激戦である。これが官僚、副知事、道会議長などと知名人が多い。が、選挙法には「有効投票数の四分の一に達しないと再選挙」の規定があり、この可能性が高いの見方が専らだそうな。  (遯)_

03/04/05

image_print