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日伯学園検討委員会=提言書を配布開始=「幅広い議論のたたき台に」

4月8日(火)

 日伯学園検討委員会(中村和右委員長)は七日午後三時から記者会見を開き、同委員会が約二年かけて行った意見聴取会や会合を総括した提言書、『日伯学園構想に関する報告と提言』が完成したことを報告した。
 会見には中村委員長を始め、二宮正人、谷広海副委員長、岡野脩平委員、岩崎秀雄文協会長、安立仙一事務局長が出席した。
 中村委員長は「報告書の完成は我々の念願だった」と話し、「幅広い意見が集約されたこの結果をこれからの議論の叩き台にしてもらいたい」とあいさつした。
 同報告書は日本語版四十七ページ、ポルトガル版八十五ページから構成されており、一、今なぜ日伯学園か、二、建学理念、三、建学理念に関する論争、四、「日伯学園教育支援センター」設立の提言、五、各案の詳細、六、今後の課題、七、添付書類の七章からなっている。
 谷副委員長は「この提言書をもとに全伯レベルで議論、検討を重ね、計画実現に向かうよう期待したい」と話した。
 〇一年四月から意見聴取会などを活発に行ってきた同委員会は提言書を次期執行部に提出することで解散する。 
 提言書は四千部が印刷され、国際協力事業団(JICA)が千五百部を日本語学校などの関係団体に、文協が全伯の四五十の日系団体に配布するほか、日本の関係機関にも送られる。
 同委員会関係者は「添付されているアンケートにも協力してほしい」と話している。 
 『日伯学園構想に関する報告と提言』を希望する個人、団体は電話=3208・3977(文協事務局)まで。

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