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在聖総領事館=異例のビザ即日発行?!=美貌のモデル嬢に

4月9日(水)

 美女に甘いという訳ではありません―。サンパウロ総領事館(赤阪清隆総領事)は三日、ブラジル人トップ・モデルのフェルナンダ・タヴァレスさん(二三)に興業用短期滞在ビザを即日発行した。通常なら三日間は待たされるのがこの種のビザだ。異例といえる。 
 しかも、ビザ取得に領事館を訪れたフェルナンダさんのパスポートを見れば世界各国のスタンプで一杯。新たにビザのシールを貼る隙間はなかった。では、どうして?。
 領事館の査証担当によれば「渡航の目的が乳ガンのキャンペーンにボランティアで参加すると聞きまして」。社会性を帯びていた点を尊重した。日本の主催側に確認したところ、ファッション・ショーなどの予定がすでに組まれており、日程の変更は許されない状況だった。
 そこでフェルナンダさんはまず連邦警察に走り、パスポートを新規作成。総領事館に逆戻りした。実際は受付時間を過ぎていたというが、申請は受諾され、無事日本へと旅立った。
 総領事館では一般でも人道的なケースであれば、短期滞在ビザの即日発行に応じている。事故や病気で、日本に住む肉親が危篤状況にあるといった場合だ。ただ、診断書などそれを証明する書類の提出は義務づけられている。
 一カ月に一回は即日発行する必要に迫られる領事館だが、美貌のモデル嬢にせがまれたことは前代未聞だった。といっても誘惑されたわけではない。ちゃんとした理由があったのだ。
 事の次第は七日付フォリャ紙でも取り上げられている。

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