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東西南北

4月12日(土)

 十日午前四時半ごろ、リオ市南部レブロン地区の二カ所で自家製爆弾が破裂した。けが人はなかった。コパカバーナ地区に根を張る通称カジュー一派の犯行とみられる。麻薬密売組織の首領カジューと仲間一人が同日早朝、警察との打ち合いで死亡した。爆弾は、その復しゅうと推測される。コパカバーナの店は、組織の命令に従って店を閉め〃喪に服した〃。リオのテロはこれで四件目。
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 ピザが五十三人の人質を救った―。サンパウロ市ペルジーゼス区で九日夜七時ごろ、十五人の強盗が会社に乱入、五十三人を人質に二時間立てこもった。乱入前に注文されたピザを届けに来た配達人も人質に。戻らない配達人を見に行った配達人も人質に。戻らない二人の配達人を見に行った主人も人質にした。三人が戻らないので共同経営者が警察に通報。銃撃戦の後、警察は四人を逮捕。人質は全員無事だった。
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 十歳の女の子が十日、サンパウロ市北部ヴィラ・ペンテアード区にある小学校でクラスメートに百レアル札で総額七千八百レアルを配り始めた。女の子はお金をファヴェーラのごみ箱から拾い、偽札だと思って配った。教諭が気づいて警察に通報。女の子は、「生まれてからこの方、百レアル札を見たことはない」。近くのパン屋で一万レアルが盗まれている。持ち主が現れなければ、お金は女の子のもの。
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 五百万通のメールが一日に飛び交う。恋人や空想の男性探し、見知らぬ人と擬似恋愛体験、うっとおしい授業の間友達とおしゃべり。携帯メールをやりとりするブラジル人は二百万人。電話会社は一回二十センターボと安くサービスを提供するが、五日で六十レアルの電話代を払う十六歳の少女や一日中メールを打って会社をクビになった二十四歳の青年も出現。

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