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広島県=デカセギが2人死傷=殺人容疑でブラジル人を聴取

5月29日(木)

 【中国新聞】二十五日午後十一時十五分ごろ、広島県海田町畝一丁目のコンビニエンスストア駐車場で、四、五人の男が口論となり、ブラジル人の三原市和田町、無職ネット・アルレイ・ジアスさん(二六)と同所、無職アレシャンドレ・ホドリゲス・デ・メロさん(三四)が刃物で刺された。ジアスさんは広島市南区内の病院で約一時間後に死亡、メロさんも重傷を負った。
 広島県警は、殺人と殺人未遂の疑いで海田署に捜査本部を設置。顔見知りの犯行とみて、逃げた男を捜していたところ、県内在住のブラジル人二人が、第三者を介して事件への関与を認める電話をかけてきたため、任意同行を求めて同容疑で事情を聴いている。
 調べでは、ジアスさんは胸や腹など数カ所を刺され、血まみれで倒れていた。店外の防犯ビデオには、男たちがもみあった後、数人が白い乗用車で逃走する様子が写っていたという。捜査本部は他にもかかわった人物がいるとの見方を強め、特定を急いでいる。
 現場は、瀬野川沿いに住宅と工場が混在する一帯。コンビニへ行こうとしていた近くの自営業男性(五二)は「警察がいたので驚いた。恐ろしい」と現場検証を見ていた。

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