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多発する偽金製造事件=100紙幣から1硬貨まで=判別法を再確認=偽札だと騒がれ大迷惑

6月13日(金)

 ちょっと待って! あなたのお金はだいじょうぶ?――。このところ、フェイラやスーペルメルカードで買物をする日系のご婦人たちから、「五十レアル札を出したら、偽物だって大騒ぎされたのよ。恥をかいたわ」という苦言が立て続けに編集部にとどいた。事実、この十日間だけで二件も偽金製造業者が摘発された。その事件の概要を追うとともに、誰でも簡単にできる偽札の判別法を再確認する。

 サンパウロ南地区警察は六日、偽硬貨を製造していた冶金会社(サント・アマーロ区ペリペリ街一〇)を摘発、同社の社主を逮捕、ほか従業員二人を拘留した(七日付、ジアーリオ・デ・サンパウロ・オンライン)。
 偽硬貨製造工場に指示を出していた偽金組織の一員は、二十五センターボや一レアルなど月間百万レアル分以上の硬貨を偽造していたと証言。機材は、本物の硬貨製造所と同じものを使用、偽造硬貨を表示額の半額で販売していた。
 警察は、主に一レアル硬貨偽造に使われたとされる印刷機二機と鋳型を同社工場で摘発。また、サンパウロ州各地で偽造硬貨を摘発し、その他の州にもばらまかれている形跡があるとした。
 また、パラナー州クリチーバ市のピラクアーラ署は同日、六千レアル分の偽札を街で売りさばいていた偽札製造者、アナウス・アウヴェス・デ・オリヴェイラ容疑者(三八)を逮捕した(同日付、パラナ・オンライン)。
 偽札に関してはピラクアーラ署が、ヴィラ・ボンド区のアナウス容疑者の住居兼偽造所で二十、十、五の偽レアル札数百枚とコンピュータ、印刷機、シルクスクリーンなどを摘発。調べによると、アナウス容疑者は単独犯で、高品質のスキャナー印刷機などを駆使して「すかし(マルカ・ダ・アグア)」入り偽札を作成、三枚一組で売りさばいていた。また、プラスチック製の十レアル札の偽造準備もしていたという。同容疑者は窃盗と紙幣偽造の二つの前科があった。
 銀行や商店など多額の紙幣を扱う場では、ほとんどが偽札判別機を導入している。ここでは、一般的な偽札の見分け方を紹介する。
 (一)「マネーテスト」――最も簡単で効率的、経済的、そしてすぐに結果が分かる製品が市販されている。化学物質の反応で偽物には色がつく。レアル札のほか、米ドル札でも使用可。
 (二)「すかし(マルカ・ダ・アグア)」――紙幣を光に透かし、数字の左側にブラジル国旗などが確認できたら本物。偽札の六〇%はすかしがない。すかしのデザイン▽五十、百レアル・共和国女神▽二レアル・海亀と数字の2▽一、五、十レアル・共和国女神またはブラジル国旗▽二十レアル・ミッコ・レオン・ドウラードと数字の20
 (三)「安全線(フィオ・デ・セグランサ)」――一、二、五レアル以外の紙幣はすべて、光に透かすと縦に一本線が入っている。
 (四)「色付繊維(フィブラス・コロリードス)」――すべての紙幣の両表面に赤、青、緑の三色の小さな繊維がついている。
 なお、紙幣偽造は最低でも三から十二年の刑に処せられるほか、知らずに偽金を使用した場合でも、六ヵ月から二年の刑が下る可能性もある。
 より詳しい偽札の見分け方は中央銀行サイトwww.bancocentral.gov.brまで。

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