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6月18日(水)

 サンパウロ市タトゥアペー区にあるフェベン(少年院・刑務所合体施設)で五月二十九日昼食の後、十七歳の少年が独房で火だるまになって焼死した。少年は救急病院に運ばれ十二日後に死亡した。監視員が現場へ到着したとき少年は一人だった。少年には燃える物を入手する手段はない。そのため警察では、何者かが少年に自殺するように教唆したか、またはほう助したとみている。殺された可能性もある。
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 警察監察局は十四日、サンパウロ州市警組織犯罪捜査課(Deic)の警察官二人を逮捕した。一人は軍警、もう一人は捜査担当。当局によれば警察官四人が恐喝の疑いをかけられている。詳しい情報は知らされていない。
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 サンパウロ州アメリカーナ市で十五日、八十三歳の姉が二十年前に死んだと思っていた弟(七二)と再会した。弟は二年前、年金を受け取る手続きをした時、初めて自分の死亡届が一九七七年に出されていたことを知った。以来、自分の生存事実を証明しようとしている。肝炎で死んだとされていた弟の葬儀の際、棺桶は閉められたままで、末の弟以外誰も遺体の確認をしなかった。「今までどこにいたの?」という姉の質問に、弟は「放浪していた」。姉弟は抱き合い、二時間にわたって昔話に花を咲かせた。
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 パラナ州で十六日午前、タクシー運転手が欲のない強盗に襲われる事件があった。強盗はタクシーに乗り、人けのいない場所まで走らせ、そこで「自分は逃亡者だ。ロンドリーナ市まで行くバスに乗る金が必要。抵抗せずに三十五レアルをよこせ」と言明。運転手は強盗の命令通り、同金額だけを渡した。強盗は運転手に「後ろを見ずにタクシー乗り場まで戻れ」と命令し、去っていったという。 

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