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激化するアニメ戦争=初開催アニメフレンズが2万人集客

7月15日(火)

 「アニメコン」と「アニメフレンズ」。アニメ関連ではブラジル最大級の二つが。同日にすぐ近隣で開催された。三日から六日の四日間、アニメコンは地下鉄サンタ・クルース駅近くコレジオ・マリスタ・アルキディオセサーノで、アニメフレンズは地下鉄ビラ・マリアーナ駅近くコレジオ・マドレ・カブリーニで行われた。
 アニメコンは、今回で五回を数える老舗のイベント。会場はゆったりとしたスペースがあり、グッズ販売のほか、カードゲームやガレージキット製作(アニメのキャラクター人形)のワークショップや、アニメの主題歌に合わせた空手や忍術などのデモンストラソンも披露された。
「売れ筋はやはりTシャツ(十八~二十四レアル)、カードなどもよく売れる」。販売員の日系三世ケンジさんは語った。実際黒山の人だかりが出来るのは、Tシャツ売り場かゲームコーナー、カード売り場。
 一方、アニメコンから分派したアニメフレンズは今回初開催。基本的な内容は、アニメコンと変わらない。しかし、目玉は日本からの歌手と俳優。「ドラゴンボールZ」の主題歌を歌う影山ヒロノブさん、「ジライヤ」の歌手串田アキラさん、「スピルヴァン」に出演する俳優渡洋史さん。近隣の住民は日曜に行われたコンサートで、日本語でアニメ主題歌を合唱する大歌声に驚いたと言う。
 四日間の両イベントで、アニメコンは約一万五千人を集客、アニメフレンズは約二万人で初開催勝利。「考え方の違いから、アニメフレンズをつくったのでは。同日開催したのは、先にイベントした方が得だからお互い譲れなかった。潰しあいにならなければいいがー」。あるイベント関係者は心配そうに語る。
また、アニマンガ店長永田翼さんは「日本の歌手が勝敗を分けたのでは。お互い競争相手としてともに成長していって欲しい」両イベントに対して思いを語った。

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