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家族的な歓迎会―福岡県人会―母県から鯉幟200旒

7月29日(火)

 福岡県人会(渡部一誠会長)は、二十五日午後八時二十分から、ニッケイ・パラセ・ホテルで、稗田慶子副知事をはじめとする四十人余りの「戦後移住五十周年慶祝使節団」の歓迎会を、極めて家族的に催した。およそ二百人が出席した。席上、母県から集められた友好の鯉幟(こいのぼり)が二百旒、県人会に贈られ、これらがこれからブラジルの青空を泳ぐことになった。歓迎会には、帰国留学生・技術研修員ら、若い層の参加が目立ち、〃母県に感謝〃の気持ちが表されていた。
 渡部会長の歓迎あいさつは、学者らしく、数字、データが整然としたもので、日本からの客を意識してか、英語を交えていた。「川筋太鼓は、小田講師を(福岡県から迎え)迎え、一千五百人もの弟子ができ、誰でも太鼓が学べるようになった。鯉幟もきょう昼からイビラプエラの空を泳いでいた。恩はわすれない」と母県に感謝、ブラジルの現状を誇った。        稗田副知事の答礼あいさつは、若い女性のように、歯切れ良く弾むような話振りだった。「福岡県で学んだ若い人たちは日本を忘れないでほしい。農業実習生の(ブラジル側)受け入れに感謝する」。答礼あいさつは、井出善来福岡県議会副議長、武藤英治家族会会長と続いた。祝辞は野村ジオゴ元下議、続セイゴウ元保健相、上原幸文協会長ら。
 鯉幟のプレゼント。大石正紀緑風会新風会長代理から行徳直幸・県人会副会長に。ハッピ百枚も入江種文県政クラブ会長代理から梶本茂雄書記理事に親しく手渡された。プログラムは謝辞、記念品の贈呈、副知事による農業実習生受け入れ事業にかかわる感謝状の授与と続いた。記念会食、教わった和太鼓の披露は賑やかだった。

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