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愛知万博アピール=愛知県人会創立45周年式典=神田知事が誇る

8月13日(水)

 ブラジル愛知県人会創立四十五周年式典が十日、サンパウロ市サンタ・ルジア街の愛知県人会で挙行され、多くの来賓、県人会員ら約四百人が節目の年を祝った。
 愛知県から神田真秋知事、県議会の小林秀央議長ら九人が出席。祝辞を述べた神田知事は「県在住のブラジル人はいま五万四千人。産業の根幹を支えてくれている」としたうえで、「今後も深い絆と強い信頼関係を県人会を通じて継続していきたい」と誓った。
 五代目にして初めての二世会長である林アンドレ会長は「二、三世の時代になっても県には(ブラジルを)〝となりの町〟と考えて欲しい」と要望した。
 式典には県出身の父をもつ野村丈吾元下議や、サンパウロ州刑務所管理局の古川ナガシ局長ら要人が参加。文協、県連、援協の代表も顔をそろえた。また、県内に本社をもつトヨタ自動車、NGK(日本特殊陶業)のブラジル現地法人から幹部が参列した。
 神田知事はこの日、鮮やかな緑色のネクタイを着用。二年後に開催される愛知万博のテーマ「自然の叡知」をさりげなくアピールするとともに、同じ年に開港する中部国際空港についても触れ、県人を前に「(みなさまの母県は)大国際交流の時代を迎えることになります」と誇った。
 県人移住者の先駆けはリオに入った後に、「蜂谷兄弟商会」を開いた蜂谷吾輔氏(名古屋市出身)とされ来伯は一九〇九年。以後、約四千人が県から移住している。

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