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東西南北

8月30日(土)

 パラー州アウタミーラ市で一九八九年~一九九三年の間に起きた八~十四歳までの少年誘拐殺人事件で、二十九日午後三時の情報では、同夕方に事件の裁判が終了する。被告は五人。医師二人、元軍警一人、企業家の息子一人、そして黒魔術教団を指揮していたとされるパラナ州人の女一人。被害者の少年九人は誘拐された後、医療器具で生殖器を除去された。これは同教団の儀式だったという。被害者六人は死亡。生き残った三人は現在二十二~二十三歳で、元軍警官を「自分たちを誘拐した男」だと断定している。
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 サンパウロ州保健局のストは二十八日で四日目となり、同時点で十三の病院に影響が出ている。予約していなければ、患者の診察は受け付けてもらえない。州保健局には九万三千人の職員が働いており、うち二万三千人がストに参加している。ストに入った職員たちは二五・七四%の給与値上げを要求している。
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 ポルト・フェレイラ市(サンパウロ州)で同市会議員六人を含む十一人が、少女を対象に買春した事件で、姿をくらましていた市議と市議補欠二人が二十八日、それぞれ警察に自首して出た。市議補欠は「ブラーガ市長も〃買春祭り〃に参加していた」と訴えた、とのうわさで町は持ちきりだ。市長は「うそだ」と否定している。
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 二十八日にサンパウロ市で実施された三度目の「フラッシュ・モブ(即席群集)」に参加したのはたった五人だった。Eメールで理由も意味もない行動に群集を動員する「奇習」は六月に米国で始まり、ブラジルでは今月初めに数百人がパウリスタ大通りで靴を脱いだり、広告スクリーンにテレビのリモコンを向けてチャンネルを変える振りをしたりしていた。

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