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日本初のブラジル人援助NPO=デカセギ向けに先月発足

9月9日(火)

 在日ブラジル人コミュニティーの援助を目的とした初のNPO(非営利団体)CBSabjaが先月二十日、群馬県大泉市に誕生した。六日付、インターナショナル・プレス・オンラインが報じている。
 CB(クルービ・ド・ブラジル=Clube do Brasil)
側は女優の塚本恭子さん、Sabja(在日ブラジル人援助事業組合=Servico de Assistencia aos Brasileiros no Japao)側はマリアの宣言者フランシスコ修道会の毛利よし子シスターが指揮をとり、約四ヵ月前から、発足に向けた協議を行なっていた。
 財源はSabjaが確保、文化教育はCBが担当するという。毛利シスターは、「すべてのブラジル人コミュニティーへの慈善事業であると同時に、両団体への慈善事業でもある」と語っている。
 CBSabjaで公報など担当する予定の塚本さんは、「日本人にブラジル人をよく知ってもらわなければ。それこそ、問題解決に役立つはず」と意欲的。コミュニティー発展のために、日本、ブラジルの両国の人材網を構築しようと模索している。
 同団体の当面の課題は「在日ブラジル人子女の教育」。そのほかに心療、医療、法律業務などを受け付ける。団体の所在地は、東京都港区南青山三―一五―二、南青山マンション一〇一。電話は、03・3404・2704(平日)。

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