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ミナス州都で日本週間=優美な着物展に感嘆の声

9月18日(木)

 「伝統の魅惑的色彩」「華麗に染められた絹の美」ー。(ミナス州地元紙エスタード・デ・ミナス、オージ・エン・ジアより)
 現在、日本週間がミナス・ジェライス州ベロオリゾンテ市のパラシオ・ダス・アルテスで、十二日から二十八日までの二週間にわたって開催されている。
 十一日の開会式には、池田維日本国大使、神谷武リオデジャネイロ総領事、リナルド・カンポス・ソアレス日本名誉領事(ウジミーナス社長)、ルイス・ロベルト州文化局長官、セリーナ・アルバノ同市文化局長、ブラジル日本文化協会から吉岡黎明副会長ら約二百六十人が出席し、日本文化の普及と発展を祝った。  
 日本映画の上映、折り紙や生け花、日本料理教室、アニメやマンガの展覧会など様々な日本文化が紹介されるなか、二十五日まで開かれる着物展は、地元紙でも大きく取り上げられるなど、注目を浴びている。 
 「日系人の少ないミナス州でも日本文化への関心は高まっている」と話すのは、現地で準備を行った大井セリア館長だ。
 今年七月から八月にかけて、同州のイパチンガ市でも着物展を手掛けたが「一カ月の開催中、九千人が入場したほどの好評振りだった」。
 着物展では、日本人の一般的な着こなし方を様々な側面から紹介するため、「着物の格付けと種類」「着物の文様」「生地の種類とバリエーション」「着物と家紋」「婚礼衣装」「帯の優美さ」の六つのテーマに分けて紹介している。
 会場の様子から、大井館長は「今までは、(着物が)浴衣やハッピなどと混同されていたようですが、今回、本格的な着物を見た来場者は感嘆の声を上げていた」と感触の良さを実感したという。
 史料館は現在二百枚を超える着物を所蔵しており、同館長は「十一月にはブラスの移民資料館でも着物展を開催する予定」と話している。

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