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法務省から送られて来た受領証(部分)
法務省から送られて来た受領証(部分)

日本移民迫害に謝罪請求=書類を伯法務省に提出=奥原さん年末、3年で判定か

 ヴァルガス独裁政権時代の日本移民迫害に対して、国に謝罪を求める運動を進めている奥原マリオ純さん(41、三世)。ジョゼ・カルドーゾ法務大臣宛で法務省アネスチア委員会に対し、その旨の正式文書を送り、昨年末に受理されていたことが、先頃分かった。本文は62頁、資料編を含めれば400頁になる。首都での公判をへたのち「3年ぐらいで判定が下されるのでは」と奥原さんは見ている。

 法務省から送られて来た受領証の日付は15年12月31日、件名は「日本移民に対する公的な歴史見直し」で、5年以内に結論が下されるとある。奥原さんは「賠償金でなく、謝罪のみを求めているので早いはず。2、3年では」との予想している。
 奥原さんは、ゼッツリオ・ヴァルガス独裁政権(1937―1945年)とエウリコ・ガスパル・ドゥトラ大統領(1946―1951年)における日本移民迫害を、国として正式に認めて謝罪することを求めている。謝罪請求文書の結論部分の意訳は次の通り。
 《歴史的間違いを正し、日本人の価値観における最も重要な要素、第2次世界大戦の時に受けた侮辱の名誉回復が必要だ。
 あの時代には、国家主義の名において、社会的差別による人種迫害が半ば制度化される不正義があった。ブラジル国民を構成する一つの民族が受けたトラウマ(外傷)は、物理的な面だけではなく、心理的な部分も大きい。過去における警察によるこの暴力の罪は問われなかった。だから現在もそれが続いている。それは過去の反映といえる。ゼッツリオ・ヴァルガス独裁政権の恐怖は、被害者を沈黙させ、民族文化のアイデンティティを破壊した。その結果、後の世代に自己検閲、タブー化を引き起こした。
 この謝罪請求は、人権侵害と影の時代の記憶の断片を見直すことで、国家の強権が犯した残虐行為を告発し、歴史的な正義を訴えるものだ。人種差別をなくし、情報アクセスの自由化や報道の自由を保証し、独裁から民主主義への過渡期における法的正義の問題を直視し、民主主義国家の国民擁護のために光を投げ、沈黙の叫びを代弁する国家の役割を果たしてほしい》
 この謝罪請求では、終戦直後に勝ち組最大の団体・臣道聯盟の幹部ら約170人が監獄島アンシェッタで約3年間収監された問題に、特に焦点を当てている。もちろん収監者には実行犯もいたが、奥原さんは州公文書館で全員の調書を調べた結果、大半は「臣聯役員だった」「日本語をしゃべった」「日本語ラジオを聞いた」との理由だけで捕まっていた。奥原さんは「ブラジル国籍の二世までが島に送られた。聖市の政治社会警察やこの島で受けた拷問が元で精神病となり、後に服毒自殺した池田福男さんのような被害者もいる」と強調した。
 13年10月10日には聖州議会で真相究明小委員会の公聴会、翌14年5月31日には聖州ツッパン市議会でも公聴会が開催された。奥原さんは現在も、同様の活動を行うカナダやアルゼンチンの日系人と連絡を取り合い、さらに調査を進めている。

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