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社会奉仕を半世紀―会員300余、バウルー婦人会―節目の式典、功労者を表彰

9月19日(金)

 [バウルー]〃縁の下の力持ち〃――活動の主軸が社会奉仕。これを半世紀続けてきた。バウルー日系社会になくてはならない存在、バウルー婦人会が、去る七日、創立五十周年を祝って記念式典を行った。午前十時、文協会館サロンに五百人を越す人たちが集まった。文協会長、歴代日本人会会長、天理教、生長の家、仏教会、沖縄県人会、朗人クラブ、将棋愛好会、歌謡愛好会などの代表、ノロエステ日本語普及会シニアボランティア、さらに八十五歳以上の高齢会員二十三人を迎え、坂本副会長の司会で開会された。
 先亡者へ黙祷、蓮沼政枝婦人会会長があいさつ。婦人会創立の由来と活動現況を詳細に説明。蓮沼会長と長沢きみじ副会長の二人は、創立当時からの数少ない生存会員だ。功労者として花束が贈られた。
 二十三人の被表彰高齢者中、十六人が顔を見せて記念品を受領。百歳を越す会員も二人おり、当日は代理が出席。来賓祝辞のあと、高齢者の記念撮影、全会員に記念品が贈られた。式典後、隣接の体育館に会場を移して記念会食、用意された六百の席がいっぱいになる盛況だった。
 午後二時から、サロンの舞台では、特別招待の丹下セツ子一座によるショーが繰り広げられた。若い人たちによる和太鼓の演奏、花柳一門の日本舞踊、セツ子さん自身の舞いが、観衆を魅了した。さらに菊地悦子さんの歌、若い団員のカラオケと続いてショーが終了した。
 《バウルー婦人会》 戦後間もない五三年、六十人足らずの会員で発足。初代会長は有野佐和子さん、二代管野とよこさん、現会長の蓮沼さんは三代目、四十三年にわたって重職をつとめてきている。現在会員数三百人余り、地元日本人会、朗人会(老人クラブ)、日本語学校、歌謡愛好会などの催しには率先協力、感謝されている。がん撲滅運動でも、毎年バザーを開催して会員総出でボランティア、あがった利益を全額寄付する。憩の園、こどものそのの活動にも協力を惜しまない。 (酒井威夫通信員)

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