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日伯舞踏祭が閉幕=連日満員 成功裡に終了

9月19日(金)

 戦後移住五十周年記念事業、サンパウロ総領事館主催「ジャパン・ウィークス」の一環として、二日に開幕した日本ブラジル舞踏フェスティバル「舞踏の軌跡」公演が十二日に終了。連日満員の集客をする中、成功裡に終了した。
 その打ち上げを兼ねた懇談パーティーが十三日夜、国際交流基金日本文化センター多目的ホールであり、石田仁宏総領事夫妻ら多くの関係者でにぎわった。
 このフェスティバルと平行して同会場に展示されていた舞踏家大野一雄さんの写真など映像資料に囲まれた列席者は、遅くまで文化談義に花を咲かせていた。
 打ち上げではSESCコンソラソンの館長、ゲーテ・インスティトゥート理事、菊地義治・戦後移住五十周年記念祭実行副委員長、石田総領事ら実行関係者が事業の成功を振り返り、それぞれあいさつ。
 ブラジル富士フィルム、ブラジルYKK、東山農場といった開催に協力した進出企業代表ほか、演劇人のアントゥーネス・フィリョさん、画家の大竹富江さん、若林和夫さんら各界で活躍する文化人が多数顔を見せた。
 乾杯の音頭は日伯出演者を代表して舞踏家の大野慶人さんとイズマエル・イヴォさんが行った。フェスティバルのプロデューサー、秋葉なつみさんが司会進行役を務めた。
 「舞踏の軌跡」はSESCサンパウロと国際交流基金の共催。日本の文化庁とドイツのゲーテ・インスティトゥートが助成した。 期間中はサンパウロ市を中心に州内アララクアラ、サンカルロス、リベイロン・プレットを巡業。日本、ドイツ、ブラジルの舞踏家が公演、ワークショップを行った。同時に「舞踏」をテーマにした講演会、「大野一雄の世界」展などが催されるなど、複合型のイベントとして成功を収めた。

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