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『婦人之友』の1世紀振り返るーサンパウロ友の会愛読者会

9月23日(火)

 【既報関連】雑誌、『婦人之友』の愛読者でつくる
サンパウロ友の会(砂古和子リーダー)は十八日午後一時三十分から、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の日本語普及センター講堂で愛読者会を開いた。同誌創刊百周年を記念して企画されたもの。サンパウロ市内を中心に約七十人が集まり、一世紀の歴史を振り返った。ボツカツ市(SP)やリオデジャネイロ市(RJ)など遠隔地からの参加もあった。
 式ではまず、創刊者、故羽仁もと子氏が作詞した「友の国」を斉唱。砂古リーダーは「もと子氏は『五十年周年のおり、百周年まで生きていられることは無理だが、百年を祝ってほしい』と述べられた。その願いを適えることが出来た」と祝福した。
 続いて著作集のうち『思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ』(一九二七年)から巻頭の言葉が朗読された。
 読者の感想発表では、「(二世の私は)十年前、友の会に入会した時、初めて雑誌を手にしたが、内容が難しくて理解できなかった」、「友への手紙は現在にも通じる内容で、感激している」、「母と弟が羽仁氏と入った写真を持っていた。昭和二年に札幌で撮ったものだが、今は幻の写真になった」など、『婦人之友」との出会いや同誌に対する思いを語った。
 このほか、『羽仁吉一・もと子と婦人之友社』のビデオも流された。

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