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玉城流扇寿会が初公演―家元2人ら16人来伯

9月27日(土)

 玉城流扇寿会ブラジル初公演が、十月十一日午後三時沖縄県人会会館、十二日午後三時文協講堂で行われる。家元の谷田嘉子さん、金城美枝子さんはじめ、師範、教師十六人がサンパウロに勢揃い、母県でもめったに鑑賞できない、まれな公演になるという。
 一連の沖縄県人移民九十五周年記念事業の最後の華となる催しで、沖縄県人会(宮城調智会長)、実行委員会(上原武夫委員長)の主催。宮城氏、上原氏、安富祖元、上原真正両実行副委員長によれば「両家元は、沖縄県が指定した無形文化財保持者。扇寿会独自の芸の奥行きを極め、芸能界から高い評価を得ている」という。
 ブラジルで琉球舞踊の天才少年の名をほしいままにしてきた斎藤さとるさん(一六、サンパウロ)は、谷田家元の在伯秘蔵弟子で、今回の公演で共演が期待される。また、家元の来伯で、ブラジルに扇寿会の支部結成が、さとるさんを中心に具体化するのではないか、と今回の実行委員会の役員たちはひそかに心待ちにしている。

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