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梅狩りピクニックー兵庫県人会、後藤梅園へ

10月8日(水)

 兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、五日、県人の大先輩、カンピーナス日系人のピオネイロを自他共に許す後藤留吉さん(九五)の梅園「シチオ・サンタ・ローザ」(ヴァリニョス市バイロ・マクコ)にピクニックした。尾西会長はじめ、役員、会員、その友人らおよそ百人が参加、家族的な雰囲気のなかで、梅狩り、盛りだくさんの食事、さらにビンゴ、ゲームを楽しんだ。
 後藤さんは、少し脚と耳が不自由だがかくしゃく、一行を迎え「今季梅は不作だったが、まだ狩れるだけのものはある。ゆっくりと楽しんでほしい」と歓迎あいさつを読み上げた。歓迎場には、後藤さんがこれまで受けた、日ポ両語による表彰状、感謝状が二十ほど展示されていた。「公共のために、九十五歳という高齢になるまで、いかに寄与してきたか」を如実に示す書状であった。感謝状のなかには、神戸乗船記念碑建立に際し、ブラジルから第一号の寄付を行ったときのものがある。
 午後のひととき、一行の女性の一人が、休息中の後藤さんにたずねた。「健康法をききたい。あやかりたい」。答え「頭を使って、働くことです」。シチオを出る直前、記念撮影。杖をついた後藤さんをみんなが大声で招き、真ん中に囲み込んだ。

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