ホーム | 日系社会ニュース | 開拓神社早めに地鎮祭=ローランジア移民の先達を祀って感謝=パラナ日系、移民100周年記念事業=祈り込め五穀を埋める

開拓神社早めに地鎮祭=ローランジア移民の先達を祀って感謝=パラナ日系、移民100周年記念事業=祈り込め五穀を埋める

10月30日(木)

 [パラナ支局、既報関連]パラナ州開拓神社(仮称)建設の地鎮祭が、さきごろ、ローランジア移民センター内の建設予定地で行われた。日本移民百年祭の、パラナ日伯文化連合会(嶋田巧会長、沼田信一神社建立委員長)の記念事業だ。日系人の気持ちの拠り所、移民の先達を感謝して祀る、重宝してきた農機具を聖なるものとして納める――神社はそんな形ある象徴的な建造物になりそうだ。パラナ州内の日本人一世の影響力が、サンパウロ州に比較し、格段に強いことがこの一事でも察しられる。移民九十五周年の今年中に着工する。
 地鎮祭には、ローランジア、ロンドリーナ、マリンガ、アラポンガス、クルゼイロ・ド・オエステなどからおよそ五十人の代表が参加した。
 式典は、平沢正人さんの司会ですすめられた。沼田建立委員長があいさつして、建立を思い立った経緯を述べた。当初、五年後の移民百年祭を目標としてたてた計画が、関係者、賛同者の協力によって、移民九十五周年の今年中に工事が開始されることの喜びを語った。発案者として、力強い支持があったことが嬉しかったのだ。
 ローランジア仏心寺の森岡春圓主管の先導で般若心経が読誦され、参会者が唱和。この間、関係者の手で五穀(米、フェイジョン、ミーリョ、麦、大豆)が、豊穣の祈りを込めて、建立予定敷地内に埋められ、参会者全員による焼香が行われた。
 森岡主管が講話。「日本人は、古くから自然を愛し、すべての現象に神を見い出していた。その自然を敬う心が、空き地たりともみだりに建物を建てることなく、まず地鎮祭を行って、神の許しを請い、そのあと建設にとりかかってきた。だから、日本の地鎮祭は、西洋における定礎式とは根本的に異なる」。
 パラナ文化運動連盟副理事長の吉井貴美子夫人が主管の講話をポ語に要約、自然を敬う心を子弟に伝えていくことも、日系人である者の責任であることを強調した。
 開拓神社に祀られる人物は、日本人移民史上、節目ふしめで、日本人移民のために寄与、貢献した人々、納められる聖なる農機具はエンシャーダ、プランタ・マキナ、ペネイラ、フォイセ、マッシャードの開拓に欠かせなかった五種である。
 嶋田連合会会長があいさつ。西森弘志ルイス・パラナ文化運動連盟理事長(パラナ州議会議員)、ローランジアの今津貞利さん、ロンドリーナの平間靖旺さん、マリンガの植田憲司さんの祝辞が続き、お神酒で乾杯。軽食で懇談会へと進行した。

image_print

こちらの記事もどうぞ