ホーム | コラム | 樹海 | コラム 樹海

コラム 樹海

 北パラナ・ローランジアのパラナ移民センターの敷地で、さきごろパラナ州開拓神社(仮称)建立の地鎮祭が行われた。移民百年祭の記念事業なのに、こんなにも早く地鎮祭の運びとなったのは、「着手しよう」という強力な推進力が働いたからだ。「善は急げ」とばかり一世たちが進めた▼仮称でも神社だから、地鎮祭は神道でいくのかと思ったら、そうでなかった。仏教の僧侶が先導した。いかにもブラジルらしい、なんでもあり、である▼だが、開拓神社建立の発案者たちの趣意によれば、脱宗教色の建造物なのだから、先導がだれであれ、かまわないことはよく理解できる。むしろ、日本人の信仰の本来に帰ったような気がする▼地鎮祭式典で、導師が般若心経を読誦し、参会者たちが唱和しているとき、祈りを込めて五穀が建立敷地に埋められた。米、麦、大豆のほかの二つはフェイジョン、ミーリョだった。ここでも、「おぉ、ブラジル!」と、感心せざるを得なかった。フェイジョンはまったくブラジルらしいではないか▼工事は今年中に始まる。神社の完成は早まるだろう。建立を主唱し、推進した一世たちの今後のつとめは、子孫たちに理解者を得て、建立の趣意を継承してもらうことだ▼神社に祀る「移民の恩人」については理解が得られるにしても、納める農機具五種をなぜ「五種の神具」としたか、その根本的なことをわかってもらうのは容易ではない。これこそ、子孫に伝えていきたい〃原点〃である(神)

03/10/31

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • ロシアがブラジル産大豆に農薬減求める=輸入量の一時削減も考慮=ブラジル大豆は多くが遺伝子組み換え2019年2月6日 ロシアがブラジル産大豆に農薬減求める=輸入量の一時削減も考慮=ブラジル大豆は多くが遺伝子組み換え  ブラジル産大豆から大量の農薬、特に除草剤が検出されているとして、農薬を減らさない限り大豆の輸入量を制限する一時措置をとる可能性があると、ロシア農業省がブラジル農牧供給省に通告してきたと、4日付ブラジル紙が報じた。  通告を発したのはロシア農業省所管機関の獣医学・植物検疫局で […]
  • お握りならぬ「お握らず」?!=親子料理教室に50人が参加2019年2月6日 お握りならぬ「お握らず」?!=親子料理教室に50人が参加  今井恵美さんが企画した、日本の料理家・秋山加代子さんが指導する親子料理教室「お握らずワークショップ」が先月27日、文協地下のグルメスペースで催された。これは日本の食文化を紹介することを目的としたもので、文協青年部の青木リジアネ・ヨシエ部長、松本ギレルメ・セイゴ副部長ら […]
  • 震災から8年、岩手県山田町=苦境乗り越え、取り戻した日常=(下)=生きるために働かなくては2019年2月1日 震災から8年、岩手県山田町=苦境乗り越え、取り戻した日常=(下)=生きるために働かなくては  町の案内を快く引き受けてくれたトミさんは、娘の智子(さとこ)さん(67)が営む文房具屋に連れて行ってくれた。震災時、店舗は震災により引き起こされた火災で全焼し、在庫商品もすべて灰と化した。  町役場が備品を必要としていたため、自身も被災していたにもかかわらず、業者か […]
  • 新潟農業研修=母県から4人、農家を視察=1400haの大豆農場も2019年1月30日 新潟農業研修=母県から4人、農家を視察=1400haの大豆農場も  新潟県が実施する「平成30年度農業青年等国際交流推進事業」を通じて、青年農業者4人が来伯した。一行は各地で活躍する新潟県人を中心とする日系農家を視察して見聞を広め、23日に帰路に着いた。  本制度は89年に始まり、92年からは新潟への研修生受入がはじまる形で、隔年で […]
  • 食生活や適度な運動で寝たきりや引きこもりを防ごう2019年1月17日 食生活や適度な運動で寝たきりや引きこもりを防ごう  11月にご主人を亡くされたSさんに会い、あちこちが痛むからスポーツジムで水泳などを始めたと聞いた。これを聞いてすぐ、ご主人の介護などで外出の機会が減り、ビタミンD欠乏症やそれに伴う骨軟化症を起こしかけているのではと考えた。朝早くから夜遅くまで働き、昼食時や休憩時も会社の中とい […]