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日本人納骨堂で法要=バウルー、いい管理

11月8日(土)

 [バウルー]バウルー中央墓地・日本人納骨堂で、二日午前九時から、フィナードの慰霊法要が行われた。バウルー南米本願寺の小川開教使と仏教会、日会の有志が参列した。朝から曇って薄ら寒い日であったので、例年より人出が少なかった。
 四〇年代、市役所の市営墓地の整理にあたって、一〇年ころから埋葬されていた日本人の無縁墓の処置について、日会にも相談があり、当時の日会長、有野仁徳氏ほか、役員一同の決議で、納骨堂が建設された。昭和十五年、紀元二六〇〇年の年であった。
 今日まで、日会と仏教会の人たちの手によって、毎年フィナードには慰霊法要を欠かさず続けてきている。百七十体もの遺骨が納められていたこともあったが、後で遺族に引き取られたものも多く、現在、七十体が納骨されている。
 ときには先祖の遺骨の消息を求めて来る遺族(子孫)もあるが、立派な納骨堂に納められて、毎年の法要も欠かされない、と聞いて満足して帰るという。バウルー日伯文協の誇ってもよい年間行事の一つだ。(酒井威夫通信員)

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