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藤本憲造氏が死去=大組活字の草分け

11月11日(火)

 植字を含めた大組活字の草分け技術者として長年、邦字紙を支えてきた藤本憲造氏が十日午後四時、入院先の日伯友好病院で大腸にできた腫瘍の併発疾患のために死去した。享年八十六歳だった。
 毎日新聞、読売、東方日日などで大組の技術を習得し、一九六三年にパウリスタ新聞の呼び寄せで渡伯した。以来、九八年に退社するまで同紙で勤め上げた。以後、長男宅でワープロを習いながら、自叙伝を書く夢を抱いていた。先週火曜から大腸疾患が急変し、入院していた。

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