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フォルタレーザからも参加=地方勢盛上がり=全伯日語スピコン=リオに8地区代表20人

11月13日(木)

 第九回全伯日本語スピーチコンテストが、八日午後一時からリオデジャネイロ市ブラジル文学院講堂で開催された。全伯に広がる八地区の代表が同講堂に集合。東北地区(フォルタレーザ)の代表者が全カテゴリーに出場するなど、地方での日本語熱を感じさせる大会となった。主催は、国際交流基金サンパウロ日本文化センター。共催は、リオ日伯文化協会、パラナ日伯文化連合会、日本語普及センターなど八つの各支部大会主催機関。後援、在リオデジャネイロ日本国総領事館。協賛、全日空、パナソニック・ド・ブラジル。ブラジル富士写真フィルム有限会社。

 同コンテストでは、ポルトアレグレ、クリチーバ、サンパウロ、リオデジャネイロ、マナウス、ベレーン、フォルタレーザ、ブラジリアの各地区大会を勝ちあがった二十人が発表。およそ百二十人の聴衆を前にスピーチした。日本滞在経験の有無によるスピーチ内容の差異を考慮して、Aカテゴリーを新設した。同カテゴリーは日本滞在または日本滞在型研修経験があり日本語環境に一定期間あった者、または幼少期より日本語環境で育ち日本語会話能力があると認められるもの。
 午後一時に開会し、同基金の吉井弘所長があいさつ。「コンテストはあくまでスピーチコンテスト、会場のみなさんの顔を見ながら、話しかけるようにスピーチすることが大事」と呼びかけた。その後、リオ日伯文化協会からツカオ・イサム副会長、リオ領事館から神谷武総領事が登壇した。
 発表者たちのテーマは「お酒」や「書道」などの具体的なものから、「友情について」「おじさんと言うことは?」などの抽象的なものまで様々。スピーチ後、発表者は審査員からの質問に四苦八苦しながらも、歴史ある会場に日本語を響かせていた。
 同基金日本語センター、阿部尚久主幹は「今回は東北伯(フォルタレーザ)の発表者が全カテゴリーに出場するなど、地方の盛り上がりを感じた大会だった」と振り返った。
 三浦多佳史サンパウロ日本語センター客員講師が審査委員長。審査委員は、井関節子日伯文化協会講師、下橋美和リオ連邦大学客員講師、吉川・一甲・真由美・エジナ同センター専任講師主任。
 以下、優勝者。[Aカテゴリー]「平和への願い」鈴村直子(クリチーバ)。[Bカテゴリー]「難しい選択」杉井早苗(ブラジリア)。[Cカテゴリー]「日本語がくれた夢」ジョゼ・ルイス・マリーニ・デ・パウラ(サンパウロ)。
 以下、特別賞受賞者。[きれいな日本語賞]「私の夢」アンデルソン・ミランダ・プレステ(ベレーン)。[感動スピーチ賞]「ダブルショック」シルバーニア・ムニス・ダ・シルバ・カメザキ(マナウス)。[表現技術賞]「頑張った日々」岩本慶子・レチシア(ブラジリア)。[在ブラジル日本国大使杯]、[全日空賞]ジョゼ・ルイス・マリーニ・デ・パウラ(サンパウロ)両賞受賞。(敬称略)。

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