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紀宮さま=鍵の授与式にご出席=日語講座訪問されご歓談

11月20日(木)

 【モンテビデオ市=下薗昌記記者】ウルグアイを公式訪問中の紀宮さま(清子内親王殿下)は十八日、モンテビデオ市とコロニア県で鍵の授与式に出席されたほか、二年前にウルグアイ共和国大学に開設された日本語講座をご視察、学生らにお言葉をかけた。
 午前九時半にモンテビデオ県庁を訪問された紀宮さまは、諸外国の要人が訪問した際に実施される同県庁の鍵の授与式に出席された。関係者の説明によると、約三十センチ大の銀メッキの鍵を手渡すことで「心を開いています」という親愛の意を示す儀式だという。
 県庁内の式典ホールで、アドルフォ・ペレス・ピエイラ知事代理が、紀宮さまに鍵を授与した後、紀宮さまが記帳された。
 県庁での授与式後には、共和国大学に足を運ばれ、日本語講座で学習している学生十二人と歓談された。
 国交樹立八十周年を迎えた二〇〇一年、同大学内に日本語講座が設けられ、JICAシニアボランティアが講師として派遣されるなど、日本語を学ぶ学生が増えている。国際関係を専攻するバリンデリエさんは、「哲学に興味があって、日本語を学び始めた。また、文字もステキですね」と学習の動機を説明。
 紀宮さまからお声を掛けられると、緊張しながらも笑顔で会話を弾ませた。「プリンセサ・ハポネサ(日本のプリンセス)」と日本語で歓談する貴重な機会を得た学生ら十二人は、いっそう学習意欲を高めた様子だった。
 その後、紀宮さま一行は専用機でモンテビデオ市から約百八十キロ離れたコロニア県に移動された。ラプラタ川を挟み、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの対岸に位置するこの町は、一七七七年にスペインの植民地とされるまではポルトガルの貿易港として栄えた歴史のある町。コロニア県庁で鍵の授与式に出席された後、植民地時代の町並みを残す旧市街地などをご視察された。

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