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両陛下、お声かけられる=汗流した皇居勤労奉仕団に

11月21日(金)

 [既報関連]ブラジル日本会議(小森広理事長、上野アントニオ義雄会長)主催の第二回皇居勤労奉仕団(木原アルマンド義一団長、二十七人)は先月二十一日から四日間の日程で、皇居清掃活動を行なった。今月十九日、小森理事長、木原団長、漆畑オスカル哲雄副団長、タウバテ市から参加の和田宗之氏が来社、奉仕活動の内容や皇室ファミリーとの謁見の様子を語った。
 奉仕団一行は十七日、ブラジルを出発、二十日東京都内観光を兼ねて靖国神社に参拝した。小森理事長は「戦争で亡くなった人たちの霊に、日本人として応えたかった」という。
 二十一日から二十四日までは皇居、東宮御所の落葉拾い、庭園の草むしりに汗を流した。二十二日には皇居で天皇、皇后両陛下に奉仕団七団体が謁見、海外から唯一参加のブラジル奉仕団に対し、天皇陛下が「いつ日本へ着きましたか」「何日間、日本に滞在しますか」「パラナ州の方も来ていますか」などご質問された。また、二十三日には東宮御所で皇太子殿下、雅子妃殿下に謁見、雅子妃殿下が以前から交流のあった上野会長に歩み寄り握手をされたという。
 小森理事長らは「宮内庁の方々に、天皇陛下が田植えや盆栽を楽しまれる場所や執務室の庭など、普段は民間人が立ち入れないところに案内して頂いた」と感無量の様子。木原団長は、「みんなで頑張って奉仕活動を行なうのは、日本人とほかの人たちとの違うところ。これを機会に、日本がもっと良くなって欲しい」と語っていた。
 なお、一行は二十五日、日本会議本部が企画した歓迎交流会に出席後、解散したが、タウバテ市関係者十三人は、同市の姉妹都市、山形県米沢市などを訪れた。両市は姉妹都市盟約を結んで来年一月で三十年。タウバテ市一行は三十日、米沢市内で開かれた歓迎夕食会に出席、高橋幸翁米沢市長らと歓談した。

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