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助け合う方針を確認=援協、熱く地区委員総会=来年の会員目標1万6千人

12月2日(火)

 サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は二十九日午前十時から、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル新館展示室で「第二十六回地区委員総会」を開き、来年の会員増加獲得目標を一万六千人に置き、広報活動に注力することを誓った。建林成幸地区組織委員会委員長は「社会生活では、お互いに助け合うことが求められる。そのとっかかりは声を掛けること。堂々と活躍してほしい」と励ました。
 地区委員は、会員の勧誘や会費の集金に奔走する人たち。サンパウロ市内、近郊をはじめ、州内外に二百十八人いる。今年、木村七郎さん(カンピーナス)、佐藤豊さん(バストス)、大城啓志さん(サン・マテウス)の三人が亡くなったほか、七人が退任した。
 新たに十一人が就任。ボリヴィア・ラパスにも新地区委員が生まれた。総会には約九十人が出席した。
 この一年間に千三百三十人が入会、三百六十一人が退会し、会員総数は今月二十日現在で、一万四千六百六十四人。建林委員長は「目標だった一万五千人には届かなかったものの、満足いく結果だった」と評価した。
 新規入会者を十人以上勧誘した委員、六十人以上から会費を集めた団体、同じく五十人以上から集めた個人が表彰された。
 来年十一月まで、会員増加数千三百三十六人アップを目指す。根塚弘広報室長(巡回診療班長)は「説明会は今年、リオ、グァタパラなど四カ所で実施した。来年はもっと積極的に開きたい。巡回診療のおりにも、(新会員獲得に向けて)気を使っていきたい」と述べた。
 月額会員の会費が九八年より、四十レアルのまま据え置かれている。インフレを考慮して、調整したらどうかと提案が出され、来年一月の理事会で討議することになった。
 和井会長は「会員を一万四千人以上も抱え、中南米で最大の日系団体。九つの施設を持っているが、サービスなどを充実させていきたい」と話した。
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 地区委員総会に引き続き臨時総会が開かれた。新民法の発効(来年一月十一日)に合わせた定款の改正と不動産処分が議題で、全会一致で承認された。
 ?定款改正、?役員の罷免は臨時総会で会員の三分の一以上の出席を得て決議しなければならないことと、会員が総会を召集する時には会員の五分の一の賛成を必要とすることが定款第四章総会に追加される。 援協は救済会(左近寿一会長)と共同名義で、グアルーリョス市内に土地を二ロッテ所有している。うち一ロッテは石油公社、ペトロブラスにより接収。もう一ロッテは不法侵入の危険にされされている。
 隣接地に永山恵神父が教会を建設中であることから、救済会が同教会への売却を持ちかけていた。

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