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コラム 樹海

 女優のエリザベス・テイラーは、エイズ予防運動を展開し南アのネルソン前大統領も救済活動に熱心な活動家だ。ネルソンは「エイズはこれまでのすべての戦争や飢饉よりも多くの人命を奪っている」と訴える。あるいは―二十世紀が生んだ最悪のものが「エイズ」かもしれない。八〇年代にNYで発見されたときには世界中が驚き恐怖に包まれた▼学者は「治療薬はすぐに見つかる」と話したけれども、未だに決定的な薬品はなく年間に数百万の人々が命を奪われている。国連の発表によると、HIV感染者は世界で四千万人。一年の死者は三百万人と推定している。この患者と感染者の増加傾向は止まることをしらず毎年、毎年―増えている事実も不気味ではないか。しかも、経済的に貧しい地域への被害が拡大されているという悲劇も見逃せない▼サハラ砂漠以南のアフリカにはHIV感染者の約七割りが集中している。なかでも南アフリカは哀しみを絵にしたような苦しみが浮き彫りになっている。政府は治療薬を無料配布するなどの対策に懸命なのだが、HIV感染の輪は無言のままに広がる。隣国のアルゼンチンでさえもが、エイズについて正しい知識を持っている市民は四〇%にしかすぎない▼南アジアも感染者は多いのだが、こうした「無知」がHIVを広がらせてもいる。予防作戦は大切ながら「敵を知ること」が最も大切なのは論をまつまい。ブラジルにもHIVは多く移民たちにも決して無縁ではないの心をいたし予防にも努めたい。 (遯)

03/12/04

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