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文協の庭改修工事=VIVAVIDAとオイスカ

12月16日(火)

 「日本式の庭ではなく、日系人が広めた花を生かした庭にしたい」。庭園設計のスザーナ・ナルミ・佐々木さん(三世)は、笑顔で構想を語った。十一日、日本ブラジル文化協会(上原幸啓会長)の庭園で改修工事がはじまった。OISCAブラジル(高木ラウル会長)が労働者や設計者を派遣、在日外国人就労者共済会(別称VIVAVIDA、野口重雄理事長)が資金援助をしている。
 現段階で庭園中央に、車イスでも利用可能な通路。周辺には芝生が敷かれ、四季の花やベンチが設置される。佐々木さんは「資金面が不確定なため、詳細までは決定していない。季節によって異なった花を配置して、いつ来ても花が咲いているようにしたい」と希望する。
 オイスカからは、アナ・フェルナンダさん(セアラー州出身)、フランシスコ・ソウザさん(セアラー州出身)、ウォルター・ピラ・ペスカドールさん(コロンビア出身)の三人が参加。午前八時から午後五時まで、プロジェクト・グリセリオ(路上生活者支援プロジェクト)から労働者の派遣を得て、現場の指揮にあたる。
 野口理事長は「ここ五年で会員が五千人になったのは、ブラジルのおかげ。恩返しの意味もこめて、この庭に協力させていただいた。リベルダーデの人に、この庭園を見て喜んで欲しい」と熱弁。リベルダーデに新たな憩の場が生まれそうだ。

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