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〝カゼイロ〟の布巾が売れる=日本の農協女性団体から注文=ブラジルの農協婦連が応える=特徴、すべてがオリジナル

12月23日(火)

 ブラジル農協婦人部連合会(ADESC)は、今年も日本のJA全国女性組織協議会(JA全国女性協)から大量の手芸品の注文を受けて、十二月十八日に東京に発送した。注文を受けたのは木綿生地の(1) 布巾六百枚、(2) シャツとブラウス、(3) トイレ・ペーパー入れ、(4)弁当包み各百点だ。
 木綿本来の手触りや肌触りの良さに加えて、製品の出来具合、つまり〃品質〃の良さが日本の女性たちに高く評価され、今年で四年連続の注文となった。
 一点一点が〃オリジナル〃というのも特徴だ。JA全国女性協は、一九五一年四月十四日に設立された組織で、「農村婦人の地位向上と農家生活の向上」を活動の指標に掲げている。二〇〇三年四月の時点で、全国四十七都道府県九百二十九のJA組織、百十万六千四百四十の部(会)員を擁する大きな組織となっている。
 会長は千葉県のJA長生所属の峰島歌子さん。本部は東京にあり、JA全中の営農地域振興部が事務局を担当し、移民九十周年記念式典に合わせて来訪し、ADESC会員と交流を行った野口洋子さんが事務局長。JA全国女性協は二十一世紀の活動キーワードとして「いのち」「自立」「共生」を掲げている。
 ADESCの木綿製品は、二〇〇四年一月二十九日~三十日に東京で開催される第四十九回JA全国女性大会の会場で販売されるという。「大豆食キャンペーン」などで活発な活動を展開しているADESC会員たちが、質の高い手芸品作りで日本の女性たちに認知されてことは誇らしいかぎりである。

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