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戦後50周年=苗木300本を無残に切断=無理解な周辺住民の犯行か=サンパウロ市450周年記念植樹も予定

1月10日(土)

 ひどい…。石川準二植樹委員長は、無残に切られた苗木の写真を見せながらつぶやいた。
 昨年十一月末、サンパウロ市内ピネリーニョ・デ・アグア公園内(ピリツーバ区)でイペーの苗木三百本が根元から切り取られているのが分かった。戦後移住五十周年記念祭実行委員会(中沢宏一会長)が、昨年七月十九日に植樹した桜とイペーの苗木、八百本のうちの三百本。また、同委員会が設置した容量五千リットルの水槽が破壊され、井戸にガソリンが流し込まれるなどの被害もあった。
 同区管轄の第四軍警(ルイス・中原田署長)は、隣接するファベーラ住民二、三人によるグループの犯行とみて捜査している。切り取られた苗木は高さ一メートルを越え順調な成長を見せていた。苗木は、鉈などの刃物で根元から斜めに切りつけられており、踏み荒らされた跡が痛々しい。
 昨年十二月十七日に石川植樹委員長らは、市の国際交流課、地域住民代表、第四警察と今後の管理体制を議論した。石川委員長は、市と軍警に夜警の配置や街灯の設置を要望。対して、市側は荒らされた状況を示す写真とリポートを環境局に提出することを求め、同委員会は現在作成中だ。
 植樹事業は、同委員会の式典、記念講演などとともに主要事業の一つ。これまで、サンパウロ大学・USP構内に六百本(予定千本)、オザスコ市ロッシェ・ダレ自然公園内に百五十本、アグア公園内には五百五十本(千本予定)が植えられ、今年中に合計三千本が予定されている。
 USPや自然公園は地元住民や企業の協力により給水や除草などの管理を行っている。一方で、アグア公園は井戸を掘り、水槽を設けるとともに、管理人を雇用し管理させていた。
 事件に関わらず、実は同事業は引っ張りだこ。菊地義治財務委員長は「〇五年にグアル―リョス国際空港近くに完成予定のUSP・LESTEや、ヴィラ・ロボス・クラブからの依頼もある」と嬉しい悲鳴を上げている。
 なお、二十一日午前九時から、サンパウロ市市制四百五十周年を記念してラッパ区のペレゾン公園で植樹祭りがある。イペー、桜、クアレズマなど計四百五十本が植えられる。祭りでは太鼓やYOSAKOIの参加を呼びかけている。
 三十日には、USP七十周年、市制四百五十周年を記念して同大学構内で五百二十本の植樹が予定されている。

 

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