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カスカヴェウ市=電撃誘拐にあい死亡=サワサキさん被害に

1月23日(金)

 今年に入ってから、日系人を狙った凶悪犯罪が頻発している――。パラナ州カスカヴェウ市で今月六日、オスカール・サワサキさん(三四)が電撃誘拐にあった挙げ句、死亡した件は、オスカールさんの家族が住むアシス・シャテアウブリアンドの日系コロニアに衝撃を与えた。二十一日付ニッポ・ブラジル紙が報じている。
 オスカールさんは、ノッサ・セニョーラ・ダ・サレッテ病院に義母と実母を連れて行き、病院前に車を止めた。車内で二人を待っている時に電撃誘拐され、犯罪組織のアジトとされる郊外の家に連れて行かれた。誘拐犯たちはオスカールさんの小切手とクレジットカード、暗証番号を未成年に手渡し、自動支払機で現金を引き出させた。
 数時間後、アジトに四百レアルの引き出しに成功したという電話があると、誘拐団の一人がオスカールさんを車のトランクに閉じ込めて連れ出した。しかし、街道を走っていた途中、誘拐犯が運転ミスをおかし樹木に激突、オスカールさんは車外に放り出され、即死した。
 警察は同件に関し、誘拐犯五人のうち、アンデルソン・クルシュネール(一九)、マイコン・ブレーヴェ・ダ・シウヴァ(二〇)、アデウソ・ダニエウ・ダ・フォンセッカ(二三)、未成年のF・S・O(一六)の四人を逮捕。現在、逃走中のジョアン・モンデッリ・フィーリョ(二二)の行方を追っている。

 

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