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「山くらげ」旬到来=収穫始まったグァタパラ移住地

2006年8月4日付け

 今年も歯ごたえ十分な「山くらげ」を堪能する季節がやってきた。一大生産地は、ブラジルにおける移民発祥地の一つとして知られているグァタパラ移住地だ。今年は収穫適期が例年より少し遅れて、今月初旬から本格化している。
 栽培者は池津勝治さん(茨城県出身)を中心に高木みよ子さん(島根県)、大野泰治さん(山形県)、杉本行弘さん(岡山県)の四名。『山くらげ』は海のクラゲとも木クラゲとも違う栄養たっぷりの野菜なのだ。〃畑のひじき〃の別名も持つ健康食材でもある。中国では三百年も前から栽培されてきており、皇帝に献上された歴史もあることから、〃皇帝菜〃とも呼ばれていた。
 ブラジルで初めて栽培を手がけたのが、グァタパラ移住地の池津勝治さんであることから、同移住地の特産品の代名詞の一つともなっている。栽培が始まって今年でまだ四年目ながら、十七種類もの栄養素を含み、貧血や動脈硬化などの予防にも効果があることも認められているため、ブラジルでも消費者が徐々に増えている。
 グァタパラでの収穫は年一回、冬の時期のため、季節野菜の一種だが、乾燥して保存できるのが特徴だ。野菜なのに、コリコリとする歯ごたえと舌ざわりは絶妙だ。栽培二年目という移住地婦人会長の高木みよ子さん(写真)は「無農薬で良く育つ最も健康的な野菜です。苗を移植して二カ月目ころに収穫するのが一番です。私でもできるくらいなので栽培は難しくありませんよ」と言うが、収穫してすぐに皮をむき、乾燥機で速やかに乾燥して製品にする工程は決して容易ではないようだ。『山くらげ』の普及に手ごたえを感じているようで表情は明るい。
 グァタパラ婦人会は、隣国パラグァイで「大豆の里」として知られているイグアスー移住地から導入した非遺伝子組み替えで、タンパク質含有量が高い大豆である「オーロラ」を素材とした『オーロラ味噌』も手作りしている。健康的で美味しい、とこれも消費者に好評だ。「味噌の決め手は麹(こうじ)だ。ここでは高木婦人会長と脇山千寿子(佐賀県)の二人がモチ米を使った本格的な麹を作っている。この麹を使っているので自慢の健康味噌ができている」と農事文化体育協会(文協)の川上淳会長(茨城県)は強調している。
 特産品を作りだし、グァタパラ流「村おこし運動」は快調だ。問い合わせ:グァタパラ文協・Tel:0xx-16-3973-0088,Fax:0xx-16-3973-0065

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