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東洋コロニア一丸=巴西客家センター街の名所となるか=台湾系完成へ=総工費650万ドル=サンジョアキン街

2月7日(土)

 巴西客家活動中心(CENTRO SOCIAL HAKKA DO BRASIL、サンパウロ市リベルダーデ区)があと四カ月ほどで完成する見込みとなった。文協の目と鼻の先に立地、東洋街の名所になりそう。総工費六百五十万ドル。下三階地上四階のビルは成熟化したコロニアの象徴でもある。
 新年会や講演会といった行事を主催するに当たって、これまで台湾系の人々はサロンを賃借してきた。コロニア内で会館建設の熱が高まり、一年ほど前に着工にこぎつけた。
 外務省の外郭団体、Cultura Taipeiが二、三階部分、禅宗のZui Laiが四階部分を購入した。四百万ドルは一口千レアルで出資金を募った。母国側に資金援助は要請しなかったという。
 中心になって動いているのは巴西客属崇正総会(張永西会長)だが、多くの有志が協力。「移住者みんなが一致団結してつくっています。所有者は客家。でも、利用するのは台湾人一般です」(関係者談)。
 四月に二・三階部分をCultsura Taipeiに引き渡す。本国から張富美教務委員会長が祝福に駆けつける。六月には竣工、コロニアの拠点誕生を盛大に祝う予定だ。
 敷地面積二千百八十一平方メートル、床面積九千二平方メートル。千二百人収容の大サロンをはじめコンベンションセンター、レストランなどがそろう。
 駐聖保羅台北経濟文化辧事處(何健功處長)によると、台湾系人口はブラジルに十万人。官民合同で台湾文化の普及に力を入れていきたい考えだ。

 

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