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■ひとマチ点描■花400万鉢の規模

2月13日(金)

 「花は、四つのビデオカメラで監視し、コンピューターで温度と湿度を管理する」と言うのは、農場主のキース・ヴァン・ローイジェンさん=写真右=だ。四万平方メートルの農場に従業員六十人。去る二十九日、日系農協活性化セミナーで訪問した。
 キースさんは、年十万レアル、花一千本に対しおよそ六ユーロ(約二十一レアル)の特許料をオランダ商社に支払っている。「特許料を支払うかわりに、本国が技術指導もしてくれる」とのこと。何でも「花を勝手に栽培したり、販売したりしていないかにも目を光らせている」らしい。
 キースさんの育てる花は「カランコエ(和名ベニベンケイ)」。ブラジルでの特許権を買い取っている。小さな美しい花を茎頂にたくさん咲かせる。紅、桃、黄、橙など花色は多彩。
 「生産費を差し引いて一鉢二センターボの利益があれば大喜び」とキースさんは笑う。およそ四百万鉢の規模だからこそ言える言葉だった。          (佐)

 

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