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東西南北

2月17日(火)

 昨年十一月三十日に起きたシェル米国人重役夫婦(トッド・スタイリー氏とミッシェルさん)殺人事件で、リオ検察局は新たな仮説を立てて犯人捜査を始めた。スタイリー氏はブラジルとボリビアを結ぶガス・パイプライン建設現場で働いていたことがあり、当時の仲間が殺し屋を雇い、石工として被害者の家に差し向け、工事をしながら暗殺の機会を狙っていたというもの。検察局は、石工たちの電話記録を調べるなどして、仮説の正否を確認する。
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 ミナス州ベロ・オリゾンテ市は『乞食ゼロ』計画を実施し、「施せば施すほど、逆に乞食は増える」というキャンペーンを張る。五百枚のポスターを市内に張り、一万枚のパンフレットを配布する。
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 たばこ会社は、サンパウロ州民で現在たばこを吸っている人、以前吸っていた人に対し、喫煙による被害を賠償するように求められている。たばこ会社は、たばこが有害であることを示す言葉や絵をケースに印刷しなかったとして告訴され、法廷で争ったが敗訴した。裁判所は、総額三百七十五億レアルに上る賠償を命じた。たばこ会社は六十日以内に、たばこケースに有害広告を印刷しなければならない。
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 節約によって暮らしがよくなったブラジル人の家庭が多いことが、ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団の調査で明らかになった。節約した家庭は〇三年の年末より暮らしは楽になったが、これ以上消費する余裕はないと答えている。同調査によれば、七九・三%が一月の暮らしは「よくなった」か「同じ」と答えた。

 

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