ホーム | 日系社会ニュース | 100年祭への〝太いパイプ〟期待=日伯議員連盟の日本側代表=橋本元首相が就任=96年8月現職総理で来伯=ブラジル側大いに歓迎

100年祭への〝太いパイプ〟期待=日伯議員連盟の日本側代表=橋本元首相が就任=96年8月現職総理で来伯=ブラジル側大いに歓迎

2月28日(土)

  【東京支社】二月二十五日午後三時十五分から東京・赤坂プリンスホテルで開かれた日伯議員連盟会議で、昨年八月、政界を引退した三塚博(宮城県選出・元蔵相)のあとをつぎ、橋本元総理が日本側の同連盟会長に就任した。橋本会長は、現職総理としては十四年ぶりに一九九六年八月に来伯し、日系五団体と懇談したほか、カルドーゾ大統領(当時)と首脳会談している。
 橋本会長は、岡山県選出。昭和十二年年生まれの六十六歳。慶応義塾大学法学部卒。昭和三十八年、衆議院議員に初当選。平成八年年から十年まで内閣総理大臣を務め、その後、自由民主党の行政改革推進本部最高顧問、自由民主党沖縄振興委員長として活躍。
 橋本元総理は、来伯時にブラジル日本文化協会の日伯学園構想に共鳴し、翌日の首脳会談で大統領の協力を取り付けるなど、異例の素早い対応をして日系社会の要望に答えてくれた実績がある。
 両国の重要な架け橋である日伯議員連盟の会長に橋本元総理が就任したことで、二〇〇八年の移民百周年に向けた準備にも拍車がかかりそうだ。
 議会活動に忙しい日伯議員連盟ブラジル側会長の小林パウロ連邦下議に代わって、上地ジェツリオ博特別補佐官は「来伯経験のある橋本元総理が日本側代表になられたことは、今後の日伯関係に大きな好影響を与えるものと期待する。特に日系社会にも理解のある方であり、こちらとしても大変心強い」と歓迎のコメントを寄せた。同下議からも、さっそく祝電を送ることになっている。

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